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出生率底上げ、団塊ジュニア牽引役 芸能人や雑誌も変化(2/2ページ)

2009年6月3日23時1分

 働く女性の7割が第1子出産を機に仕事と子育てを両立させることが難しいことを理由に退職するなど、女性にとって、ワークライフバランスの実現が難しい状況だ。

 井上敬子編集長は「制度や職場環境が整わないために出産を躊躇(ちゅうちょ)する女性は多い。どうやったら仕事や自分の時間をあきらめずに子どもを産み育てられるか、ということに編集の重点を置いている」と話す。

 阿藤誠・早大人間科学学術院特任教授(人口学)は、「30代の出生率の伸びが大きいのは、キャリア形成など様々な事情で結婚・出産を遅らせていた女性たちが、年齢を考えて結婚・出産するようになっているためだろう。ただ、少子化対策に成功した外国の合計特殊出生率は1.7〜1.8程度。そこまで改善するには、仕事と子育てを両立できる支援策に今の倍以上の力を入れる必要がある」と指摘している。

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