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大相撲時津風部屋の序ノ口力士・時太山(本名・斉藤俊さん、当時17歳)の暴行死事件で傷害致死罪に問われ、1審の名古屋地裁で懲役6年を言い渡された前時津風親方の山本順一被告(59)=控訴=が、2007年10月に解雇された日本相撲協会に対し2000万円前後の退職金を請求していることが3日、分かった。協会は返答を保留中だが、拒否することが濃厚。山本被告が提訴することもあり得るが、これに対し協会は損害賠償請求での“応戦”も可能。前親方と協会が退職金を巡り、法廷で対立する泥仕合に発展しそうだ。
5月29日に懲役6年を言い渡されたばかりの山本被告=写真=に、新たな事実が発覚した。協会関係者によれば、力士の退職金に当たる養老金の請求は最近になって協会に届き、28日に行われた同協会の定例理事会でも議題となったが、返答は保留している。
協会は、2月27日に財団法人の規則となる寄付行為の一部を改正。解雇処分となった親方、力士には理事会の決議によって退職金などを支給しないか、減給できるとした。だが、山本被告が解雇されたのは07年。新規定は適応されない可能性が高く、支払い義務が発生する。これに対し関係者は「払わない方針です」と拒否することを示唆した。
山本被告は解雇された際、退職金を要求していなかったが、突然の方針変更。現在も控訴中の裁判による費用がかさんだことが要因として考えられるだけに、協会が拒否した場合は提訴する可能性が浮上する。裁判となれば支払い義務が指摘されてしまう協会側だが、関係者は「同じだけの損害賠償を請求することもできる」。信頼を失墜させた責任を問う、逆提訴での対抗策も視野に入れているという。
退職金問題では、大麻所持容疑で逮捕され、昨年8月に解雇された元若ノ鵬が請求し、約580万円を受け取った。同容疑で逮捕され、2月2日に解雇された元若麒麟は辞退。これらを受けて、協会は寄付行為の改正を行った。元露鵬、元白露山は解雇不当を訴え係争中のため、請求していない。
武蔵川理事長(元横綱・三重ノ海)は「意外だが、私からはなんとも言えない」と話した。山本被告の弁護士もコメントを控えたが、対立は必至。前親方と協会の戦いは、法廷の場に持ち込まれそうだ。
◆年寄退職金支給規程
▽第5条 寄附行為施行細則第88条により除名処分を受けた者には、退職金を支給しない
▽第6条 寄附行為施行細則第89条により解雇処分を受けた者に対しては、理事会の決議により退職金を減額し、または支給しないことができる。
(2009年6月4日06時02分 スポーツ報知)
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