記事入力 : 2009/06/04 13:55:54
韓国最古の「太極文様」出土 /羅州
7世紀初め百済時代の木板を発掘、木簡31点も
- 写真提供=国立羅州文化財研究所
今回発見された木板は、百済のサビ時代(538-660年)、7世紀前半に儀礼用の器具を装飾したものと推定される。太極紋の下には同心円紋と放射紋の模様がはっきりと墨で描かれているが、同心円紋は扶余の王興寺址の木塔跡から発見された舍利装置(577年)のふたの文様に類似しており、易経や五行など百済の道教思想と密接な関連があるとみられる。
国立羅州文化財研究所はまた、同じ場所で出土した木簡31点も公開した。このうち13点は文字が鮮明に残っているため判読可能で、文書木簡・荷札の木簡・封緘木簡(紙の文書を送る時に挟む木簡)など種類も多様だ。特に、これまで韓国で出土した木簡のうち最も長く大きいものが発見されたことから、注目を集めている。長さ60.8センチ、幅5.2センチ、厚さ1センチの木簡に毛筆で57の文字が書かれており、「受米之」「貢之」などの文字が確認された。これは、地方官庁の貢納の過程を記録した行政文書用の木簡とみられる。
また、百済の村落の名前が記された木簡も初めて確認された。「大祀村」の人名と家畜(牛)の実態を記録したこの木簡には、「水田」「白田」など土地の耕作状況や、「形」という土地面積の単位、「72石」などの収穫量が書かれている。官庁から文書の束や物品を運送する際、機密を守るために用いられた封緘木簡も韓国で初めて出土した。「之(~する)」という漢字が使われた木簡から、百済で吏読(漢字による韓国語表記法)式の表現が使用されていたことが把握できる。金成範所長は「今回公開した木簡は百済地方で発見されたのに加え、種類や内容が多様で、文献資料が不足している百済史研究の新たな転機になるとみられる」と語った。
- 写真提供=国立羅州文化財研究所
許允僖(ホ・ユンヒ)記者
朝鮮日報/朝鮮日報日本語版
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