世界新への期待！入江がテレ朝動かした！

練習を終え笑顔を見せる入江陵介 Photo By スポニチ

　競泳のジャパン・オープンは５日、東京辰巳国際水泳場で開幕する。男子二百メートル背泳ぎで世界記録公認が保留となっている入江陵介（１９＝近大）は４日に最終調整を行い、二百メートル（６日）だけでなく、初日の百メートルでも公認水着を着用しての世界新に意欲を見せた。また、テレビ朝日は入江の百メートルと二百メートルの決勝レースを急きょ中継することを決めた。

　入江は５月の日豪対抗二百メートル背泳ぎで、世界記録を上回る１分５２秒８６をマーク。その時の水着が国際水連（ＦＩＮＡ）から認可されず記録公認は宙に浮いているが、ＦＩＮＡ公認水着を着用する今回、世界新が期待されるのは二百メートルだけではない。日豪対抗では百メートルでも、ピアソル（米国）の世界記録に１００分の２秒と迫る世界歴代２位の５２秒５６をマーク。オフのスピード強化に手応えを得ており、この日の最終調整でも「（世界新が）百でも出たら万々歳ですね。まずは（初日の）百メートルでいいタイムで泳ぎたい」と、“真の世界記録”を公言している二百メートルと合わせた２種目での世界新に意欲を見せた。

　テレビ朝日は入江が出場する両種目の決勝を、夕方のニュース番組「スーパーＪチャンネル」（５日１６・５３〜、６日１７・３０〜）内で緊急中継することを決めた。当初は３日間の大会ダイジェストを７日深夜の「Ｇｅｔ　Ｓｐｏｒｔｓ」で録画放送する予定だったが、日豪対抗の好成績に水着騒動が加わり、入江への注目度が急激にアップ。今大会は世界記録を出せば公認されるだけに、急きょ中継に踏み切った。

　昨年の大会で、北島康介が二百メートル平泳ぎで世界新を出した時にもなかった異例の対応。注目を一身に浴びる日本の新エースは「プレッシャーを楽しむまではいっていないけれど、最近は心に余裕ができている。期待していただける分、しっかり狙っていきたい」と頼もしかった。

[ 2009年06月05日 ]