「街に花を。緑を。」(まちはなキャンペーン)をテレビせとうち(TSC)が展開している。潤いのある街並みづくりに取り組む企業や市民団体などを応援する。
放送でも毎週日曜日午後5時15分から5分間の「まちはな!」で活動内容を伝える。毎週金曜日午前8時から再放送もある。番組に触発されて岡山市街地を観察すると、季節の花が美しく植えられたプランターが目に付く。
通勤時、急ぎ足の人たちに立ち止まって眺める様子はあまり見られない。プランターに、ごみやたばこの吸い殻が捨てられていることもある。人々の気持ちの中に「花を、緑を」と叫びたくなる。
うっとりする香りや心地よい小鳥たちの鳴き声など自然を感じる五感は磨かなければ鈍ってくる。防ぐ方法について五感に詳しい山下柚実さんは「本の窓」(2月号)で平素の心掛けの大切さを記していた。
方法は簡単。まず五感を鍛える舞台を決める。近所の公園でも毎日の通勤路でも良い。場所を選んだら五感を使いながら歩いてみる。最初はにおいだけをテーマに、次の日は音など別の五感を使ってみる。
感じようとすれば、通い慣れた道に新しい発見があり、違った風景が現れるはずだ。五感を磨いて街を彩る人がいることに気づき、優しさに共鳴できれば笑顔が広がろう。