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転送速度は“1000Mバイト/秒”――PCI Express接続のSSDがついにデビュー!

6月4日12時27分配信 +D PC USER

転送速度は“1000Mバイト/秒”――PCI Express接続のSSDがついにデビュー!
G-Monster PROMISE PCIeの入荷を知らせるTSUKUMO eX.のPOP
古田雄介のアキバPickUp!:5月29日、PCI Express x8接続のSSD「G-Monster PROMISE PCIe」が複数のショップに入荷した。

 ラインアップは1Tバイト/512Gバイト/256Gバイト/128Gバイトモデルの4種類で、価格は順に45万円前後、30万円前後、20万円前後、16万円前後となる。各ショップの入荷店数は少なめだ。

 G-Monster PROMISE PCIeはPCI EXpress x8接続ながら、ブートドライブとして利用できるSSDだ。モジュール内でRAID 0を構築しており、最大転送速度はリードとライトともに1000Mバイト/秒と圧倒的な速さを誇る。長さ約270ミリの筐体は拡張スロット2段分のスペースを埋め、PC内部側の末端には汎用4ピンタイプの電源コネクタを配置している。

 性能、価格ともに破格の製品のため、基本的に受注販売の形態をとるショップが多く、数個の売約で売り切れになるのが普通となっている。256Gバイトと512Gバイトモデルを入荷して週末までに売り切ったBLESS秋葉原本店は「際だって高速なアイテムなので、高価でも購入される方がいらっしゃいます。さすがに1Tバイトモデルは入荷していませんけどね。状況を見ながらですが、当面は受注スタイルになると思います。再入荷は比較的容易にできそうですが、やはり値段が値段なので、一斉にガバッと仕入れるわけにもいかないんですよ……」と語る。

 そうした事情は多くのショップが共通するところだ。ただし、同時にG-Monster PROMISE PCIeに期待を寄せる声も大きい。TSUKUMO eX.は「久しぶりに尖った製品ですが、こういうものが店頭に並ぶのはやはりうれしいですね。今後PCI Express接続のSSDが普及して安くなれば、PCケースのデザインも変わってくるかもしれません。奥行きが長くなり、下段のHDDベイの前が広々するような。そういう予想ができるのも楽しいです」と話していた。

 なお、OCZからもPCI Express x4接続のSSD「Z-DRIVE」がまもなく登場する予定だ。複数のショップが「順調にいけば6月初旬にくるでしょう」と予想していた。

●それぞれのハイエンド――オリジナル基板のGF GTX 285カードと最新AGPカード

 グラフィックスカードは最上位クラスのCPUに注目が集まっている。先週登場したのは、ギガバイトのGeForce GTX 285カード「GV-N285UD-1GH」だ。価格は4万2000円前後で、在庫は潤沢。

 GV-N285UD-1GHは、GDDR3メモリを1Gバイト搭載するモデルで、基板がオリジナル仕様になっている。T-ZONE.PC DIY SHOPは「銅箔層を挟み込むことで信頼性を高めているようです。こうしたオリジナル基板を含め、最近はGeForce GTX 285カードが面白いですね」と語る。

 そのコメントのとおり、5月後半には同GPU搭載のカスタムモデルがいくつか注目を浴びている。特に人気が高いのは、MSIのオーバークロックモデル「N285GTX SuperPipe 2G OC」だ。GDDR3メモリを2Gバイト搭載し、基板には5本のヒートパイプを備える独自クーラーが搭載される。国内限定100本とされる希少価値も人気に拍車をかけているそうだ。実売価格は5万円前後。また、パソコンショップ・アークには、EVGAのメモリ2Gバイトモデル「GeForce GTX 285 2GB」が並行輸入で入荷されていた。こちらの価格は4万6980円だ。

 これらのモデルが注目を集める背景について、パソコンショップ・アークは「シングルコアのGPUで最強を求める人が多いというのがポイントです。ゲームによってはSLIやCrossFireの効果が得られないものもあり、デュアルGPUモデルでもスコアが伸びないといった場合もめずらしくありません。そこで、どんな環境でも期待通りのパフォーマンスが得られるハイエンドカードが人気になっているという側面がありますね」と話していた。

 一方、AGP 8X接続カードも好調に売れ続けている。先週はAGP接続で初のRADEON HD 4000シリーズ搭載カード「GV-R465D2-1GI」がギガバイトから登場した。価格は1万1000円前後で、在庫は潤沢だ。

 GV-R465D2-1GIは、RADEON HD 4650を搭載し、GDDR2メモリを1Gバイト搭載している。出力はデュアルDVIとHDMI。T-ZONE.PC DIY SHOPは「AGP 8Xの帯域を考えると、1Gバイトメモリのフル性能を引き出せるか微妙ですが、“総合力でAGP最強”のカードであると思います。古めのマシンを使いながらもなるべく快適な環境を求めるという人は少なくないので、ある程度のヒットは間違いないでしょう」と評価していた。

●デカくて重くて超頑丈!――ヘビー級ケース「黒鉄」&「Enclosure」が登場!

 小型ケースやスリムケースが好調に売れるなか、2万円を超えるハイエンド向けの重量級ケースの注目度も上がっているという。その中でも複数のショップが人気モデルとしてプッシュするのは、クーラーマスターの「COSMOS RC-1000-KSN1-GP」だ。ツートップ秋葉原本店は「重量級のなかでも、静音性とメンテナンス性の高さに優れているので、SLIやCrossFireをバンバン組む人に定評があります」と話す。

 そうした重量級ケースに、先週は強力なニューフェイスが2台加わった。1つめはabeeのATXケース「AS Enclosure 450ST」だ。内装用にスチールを、外装用にアルミを採用し、中央に3ミリ厚のパネルを組み込むなど堅牢性と静音性が高い設計となっている。また、内部エリアは下段の電源室のほか、グラフィックスカードとCPUの空調を分離するカバーも付属している。ベイ構造は5インチベイ4基と、3.5インチベイ8基。サイズは219(幅)×579(奥行き)×499(高さ)ミリで、重量は約14.8キログラム。価格は4万円弱だ。

 入荷したフェイス本店は「abeeの最上位ATXタワーといった位置付けです。非常に重くて、空の状態でも片手で持ち上げるのに苦労するくらい。作り込みが徹底していていっさい手を抜いていないので、高価でも欲しいという人は出てくるはずです。ただ、同時にあと1万円安かったら絶対大ヒットするのに、とも思ってしまいますね」と語る

 もう1台は、オウルテックの「黒鉄(KUROGANE)」だ。フロントを全面メッシュ加工にしたデザインで、5インチベイを7基と3.5インチベイを5基搭載する。サイズは225(幅)×625(奥行き)×600(高さ)ミリで、重量は約16.2キログラム。

 TSUKUMO eX.は「フルタワーケースなうえに、AS Enclosure 450STに負けないくらいのぶ厚いシャーシを使っているので、非常に重たいです。それだけ振動の不安もなく、サイドパネルを閉じて静音性を確保できるといった利点もあります。同クラスで比較すると価格差はないので、好調に売れると思います」。価格は2万5000円前後だ。

●Phenom II X4 945とノート用メモリが使えるDDRゲタ

 そのほかの新製品で、ひときわ存在感を放ったアイテムが2種類ある。CPUではAMDの「Phenom II X4 945」が注目株だ。価格は2万円強で、在庫は潤沢。動作クロック3.0GHzのSocket AM3対応モデルで、すでに出回っている「Phenom II X4 955 Black Edition」の下位に位置付けられる。

 入荷したドスパラ秋葉原本店は「AMD製クアッドコアの売れ筋は955 Black Editionですが、3次キャッシュ6Mバイトのバリエーションが増えたのはいいことですね。これで2万円切りをするようになれば徐々にヒットしていく可能性があります。これからに期待したいですね」と話していた。

 メモリ関連では、センチュリーマイクロのSO-DIMMをDIMMスロットで使えるようにするDDR1/2/3用ゲタが異彩を放っていた。T-ZONE.PC DIY SHOPが入荷しており、価格はDDR対応の「CM1820」が3800円。DDR2用の「CM2420」が3800円、DDR3用の「CM242D3」が3980円。在庫は少数だ。

 同店は「ノートPC用メモリの動作チェックをデスクトップで行ったり、手持ちのメモリを有効活用するといった使い方ができます。とはいえ、普通にデスクトップPC用のメモリを買ったほうが安くなるような状況ですけどね……。まあ、使い方は人ぞれぞれだと思いますが、いろいろ遊べるアイテムではあるでしょう」と話していた。

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最終更新:6月4日12時27分

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