県は29日、職員で積み立てていた親ぼく会費など4万1000円を盗んだとして、八代地域振興局総務振興課の那須大貴主事(28)を懲戒免職処分にした。既に全額返還しているため刑事告発はしない。
人事課によると、那須主事は4月7日深夜、総務振興課の職員全員が帰宅した後、同課の金庫から、異動した職員へのせんべつ3000円と親ぼく会費3万8000円を盗んだ。携帯電話代やガソリン代などに使ったという。那須主事は金庫のダイヤル番号を知っていた。
那須主事はパチンコなどで約190万円の借金があり、上司らの協力で返済計画を立てて毎月一定額を返済していた。しかし今年3月、司法書士への委任代などを支払った後、「携帯電話代など生活費が足りなくなり、盗んだ」と動機を話しているという。
毎日新聞 2009年5月30日 地方版