先日、長野市で女性が殺される事件があった。2日後に女性の身元が判明。デスクから「すぐ家に行って周辺取材を」と指示を受け、軽井沢へ車を走らせた。
しかし記者になって初の大きな事件。現地に着いたものの、取材の仕方が分からない。知らない街に私1人、途方に暮れていた。
そこへ通信部のベテラン記者から「今応援に向かってる」と電話が。あの時ほどホッとしたことはない。「私は何をしたらいいでしょうか?」。思わず本音が口をついた。記者は百戦錬磨の者ばかりではない。たまに慣れない新人が来ても大目に見てください。(大)
毎日新聞 2009年6月4日 地方版