法人のお客さま総合 > データネットワーク > 統合VPNソリューション > Arcstar IP-VPN > よくある質問(FAQ) > 技術について
質問1
■ インターネットからArcstar IP-VPNへ接続は可能ですか?
Arcstar IP-VPNは独自のネットワークを構築しており、インターネットからArcstar IP-VPNへ直接接続することはできません。ただし、オプションサービスのIPsec接続機能を利用する場合は、弊社が提供するIPsecルーターを介し、OCN網を経由して、インターネットからArcstar IP-VPNへセキュアに接続が可能です。また、インターネット接続機能をご利用の場合は、インターネットからArcstar IP-VPNへのアクセスは、メール(SMTP)のみ通信が可能となっています。
質問2
■ 既存ネットワークで使っているIPアドレス体系のままArcstar IP-VPNに切り替えることが可能ですか?
VPN内で回線単位にIPアドレスがユニークであれば基本的に現行のまま移行可能です。また、プライベートアドレス、グローバルアドレスともにご利用可能です。ただしいくつかの留意点があります。
※弊社にて確実な移行が実現できるようコンサルティングを実施しております。
質問3
■ FRや専用線からArcstar IP-VPNに移行した場合、それまで使用していたルーター(CE)はそのまま利用できますか?
IPプロトコルに対応し、かつArcstar IP-VPNで契約されるアクセス回線種類に対応したインタフェースを備えていればご利用可能です。なお、IPsec接続機能(フレッツ・ADSL、Bフレッツ、フレッツ・ISDN)については、セキュリティを確保するため、弊社がご提供するレンタルルーターのみでのご利用となります。
質問4
■ 使用可能なルーターは何ですか?
基本的にアクセス回線(HSD/DA、FR/CR等)のユーザーネットワークインタフェースをサポートしており、かつその上でTCP/IPをサポートしているルーターであれば使用可能です。ACCA社のDSLタイプの場合はDSLモデム自体がルーター機能をもっていますので、お客さまシステム構成によっては現在ご利用いただいているルーターが不要となることがあります。
質問5
■ 利用可能なIPアドレスは?
IPv4アドレスであればプライベートアドレス、グローバルアドレス共に使用可能です。
なお、今後のインターネット接続などのオプション等を検討されているお客様には、VPN内はプライベートアドレス(RFC1918)を使用することを推奨します。
質問6
■ IPプロトコル以外のプロトコル通信は可能ですか?
IPプロトコルでの通信を必須としておりますが、ルーターの機能を利用してIPカプセリングすれば、他プロトコル通信も可能となります。
質問7
■ 契約した1つのVPN(同一グループ)に接続可能な拠点数に制限はありますか?
基本的に制限はありませんが、大規模なVPNを構築される場合は弊社営業担当までご相談ください。
質問8
■ 対応しているルーティングプロトコルは何ですか?
スタティック、BGP4に対応しています。
質問9
■ ATM接続の場合、AALはどのカテゴリーが使用可能ですか?
AAL5のみ対応しています。全体的なプロトコルスタックとしては、下位レイヤから順にATM、AAL5、RFC1483(LLC/SNAP)、IPという形になります。
質問10
■ 優先制御はどのように機能しますか?
お客さま側受信回線において、アクセス回線帯域を越えるトラフィックがお客さま受信方向で発生した場合、パケットの送り元CE(お客さまルーター)にて付与されたIPヘッダ内のToS値(Precedence値)に基づき、受信側PEがToS値をみて受信先CEに対して、優先度の高いパケットを優先転送します。なお、CEルーターにはIPヘッダ内にToS値を設定できる機能が必要です。
質問11
■ インターネット接続機能を利用する場合、VPN内に設置されているWWWサーバーをインターネット上から閲覧できますか?また、VPN内に設置されているメールサーバーへアクセス可能ですか?
インターネット接続機能を利用する場合、VPN内に設置されているWWWサーバーをインターネット上から閲覧することはできません。メールサーバーはインターネット上からアクセス可能ですが、DMZにあるSMTPリレーサーバーを介してメールの送受信を行います。
質問12
■ 音声通信は可能ですか?
Arcstar IP-VPN上で音声通信は可能です。その方法には以下の2つがあります。
(1)お客様にてVoIP対応の機器を導入する場合
お客様ルーター等で音声データをIP化することで、Arcstar IP-VPNで音声通信が可能です。なお、音声データは遅延やゆらぎに影響を受けやすいため、優先制御機能の併用を推奨します。
(2).Phone IP Centrex Arcstar IP-VPNを利用する場合
お客さま側で管理していたPBX機能をIP-VPN網側にアウトソースし、VPN内での内線通話、ISDN・アナログ電話網へのオフネット通信、OCNを始めとするインターネットへのIPオフネット通信(提供予定)などが可能です。
質問13
■ センタなどに物理回線を2回線設置し、回線の故障時に自動切換えが可能ですか?
ダイナミックルーティング(BGP4)を利用することにより可能です。またスタティックルーティングでロンゲストマッチを使った冗長構成もできます。その他詳細については弊社営業担当までお問い合わせください。
質問14
■ 網内の帯域保証はありますか?
IPサービスであるために絶対的な帯域保証はありませんが、Edge Nodeより上部のバックボーンは、パケット廃棄を極力起こさないよう10Gbpsの中継パスを複数設置しており、ご契約のアクセス回線の帯域を確保するよう運用しています。