鼠先輩、今度はパンク…元ブルーハーツ梶原らとバンド結成

　歌手の鼠先輩（３６）が、ボーカルを務めるパンクバンドを結成した。元ザ・ブルーハーツのドラマー・梶原徹也（４５）ら鼠先輩以外は本格派が参加した４人組「ＴＨＥ　ＳＵＰＥＲ　ＲＡＴＳ」。８日に配信限定で「ＰＰＰ―Ｐｕｎｃｈ　Ｐｅｒｍａ　Ｐｕｎｋ―」を発売する。デビュー曲「六本木～ＧＩＲＯＰＰＯＮ～」以来パッとしない鼠先輩の起死回生となるか。

　鼠先輩が、ムード歌謡から一転、今度はパンクバンドで再ヒットを狙う。

　実は鼠先輩は高校中退後すぐ「スペルマギャング」というパンクバンドを結成。ＮＨＫ主催の「ＢＳヤングバトル」岡山大会で優勝、全国大会に出場した過去を持つ。一度はバンドの夢をあきらめたが、昨年「六本木～ＧＩＲＯＰＰＯＮ～」でブレークしてから「あわよくば」とバンド結成をもくろんでいた。

　不況が続く中「今こそパンクが必要」とスタッフも奔走。普段は何においても適当な鼠先輩が珍しく見せる熱意に、本格派のロックミュージシャンが賛同した。都心に生息し、生命力が強くしぶといというスーパーラットからバンド名を付け、配信でのデビューが決まった。

　デビュー曲の「ＰＰＰ―Ｐｕｎｃｈ　Ｐｅｒｍａ　Ｐｕｎｋ―」はタイトルこそ笑えるが「バカも天才も変わらない」といったサビなど、ザ・ブルーハーツを思わせるストレートなメッセージが特徴だ。

　「六本木―」は１００万ダウンロードを超えるヒットを記録したが、最新曲「天狗」はわずか２万ダウンロード。今回の新曲には歌手としての進退をかける意気込みで、前作の２万ダウンロードを超えた場合のみＣＤ化するという。

　元ブルーハーツの梶原は「俺たちがこのバンドに参加したのは、ヤツの瞳がまだパンクキッズだったからだ」とコメント。大物メンバーの助太刀で、「六本木―」以来のヒットとなるか。