農機メーカー、ヤンマー(本社・大阪市)のキャラクター「ヤン坊マー坊」が、各地のテレビの天気予報に登場して6月1日で50年。ヤン坊マー坊の生みの親として、今日まで、一人でアニメーションを描き続けている。
子供のころからディズニーのキャラクターが大好きだった。アニメーターとして駆け出しだった19歳の時、舞い込んだ初仕事がヤンマーのキャラクターづくり。「明るい双子を」との注文だった。「企業キャラクターとディズニーでは比べようがない」と謙遜(けんそん)するが、50年の年月は、ヤン坊マー坊に企業キャラクターの枠を飛び越えさせた。多くの人に愛されるところはミッキーマウスと共通だ。
天気予報は季節に合わせて変わり、年4話。1話あたり1500枚のセル画を1人で描く。必然的にヤン坊マー坊以外の仕事はほとんどできない。「でも、この仕事が嫌になったことはない。ストーリーが思い浮かばなくて困るようなこともない」。いずれは、2人が主役の長編アニメ映画をつくってみたいという。
自分の子供と思っていたヤン坊マー坊が、今では孫のような存在になった。仕事場ではポロシャツにミリタリー風シャツを重ね着し、ジーンズにスニーカー。頭に巻いたバンダナも鮮やかだ。「キャラクターと同じで、気持ちは年をとってない。手が震えて倒れん限りは描きたい」<文・横山三加子/写真・森田剛史>
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■人物略歴
大阪市出身・在住。地元でヤン坊マー坊の放映がないため、趣味の旅行先で見て楽しむ。
(2009年5月30日大阪朝刊)
2009年5月30日
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