須高3市町村の魅力とともに県立須坂病院を紹介したパンフレットとDVD |
県立須坂病院(須坂市)の医師不足の解消に一役買おう−と須坂市、上高井郡小布施町、同郡高山村の須高3市町村が、同病院と協力して地域の魅力などを紹介したパンフレットとDVDを作った。医学生や研修医が集まるセミナーで配布を始めている。
パンフはA4判で8ページ分。同病院の概要や地域医療の現状を説明してある。須坂市動物園のアカカンガルー「ハッチ」や、小布施町の岩松院にある葛飾北斎が描いた天井絵、高山村の松川渓谷の紅葉など、3市町村の観光情報も写真入りで紹介。DVD(約20分)では3市町村の首長がそれぞれの魅力をアピール。同病院の医療設備も説明している。
同病院では、休止していたお産の扱いを3月に再開したものの、依然として全診療科の医師、看護師、助産師が不足しているという。こうした状況から3市町村が協力してパンフとDVDを企画、作製費約130万円を負担した。
これまで、病院の概要をA4判1枚にまとめた資料を研修医や医学生が集うセミナーで配布してきたが、なかなか受け取ってもらえなかったという。同病院は「パンフを作ったことで受け取ってもらえるようになった。少しずつ効果が出てほしい」と期待している。