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新型インフル 静岡県内3人目「感染リスク低い」
静岡県新型インフルエンザ対策本部は3日、裾野市の研修施設に宿泊して社員研修中だった20歳代の男性会社員=神奈川県在住=が、新型インフルエンザに感染したと発表した。男性には、1カ月以内に海外渡航歴や関西方面への旅行歴はない。これで県内の新型インフルエンザ患者は3人となった。県東部の患者は初めて。
対策本部によると、男性は1日夕に発熱し、2日に一般の医療機関を受診。インフルエンザの簡易検査でA型陽性だったため、PCR(遺伝子)検査を行って、3日未明に新型の感染が確認された。現在は県内の新型インフルエンザ対応病院に入院中で、容体は安定している。
男性は、研修が休みだった5月30日に東京都内に友人と出かけ、神奈川県内の自宅(社員寮)に帰宅。31日に裾野市の研修施設に戻った。その後6月1日には、全身に倦怠(けんたい)感がありながら研修を受け、2日になって受診した。
社員研修は5月18日から6月2日の予定で、76人が参加していた。県と県東部保健所では、参加者全員と神奈川県内の社員寮の入居者ら計104人を濃厚接触者と認定。一部は研修施設内に足止めして、発熱の有無などを確認している。
男性の感染経路は特定されていないものの、県の小林佐登志・危機管理監は、「県内で人から人へ感染した可能性は非常に薄い」との見方を示した。県厚生部も「地域での感染リスクは低いのでは」と分析している。
新たな患者発生を受けて県では対策会議を開催。学校や幼稚園、保育施設などは休校しないことを決め、関係機関に通知した。イベントや行事も通常通り行う。
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