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【茨城】

県職員型採用ドクターバンク 制度開始から3カ月も応募者ゼロ

2009年6月4日

 医師を県職員として採用し、公的医療機関に派遣する「県職員型採用ドクターバンク」は、三月の募集開始から三カ月たったが、応募者ゼロが続いている。県医師確保支援室では「医師不足で“売り手市場”のため、医師はこうした制度に乗らなくても、勤務先が探せるのだろう」と理由を推測している。

 バンクは、県職員としての身分が保障される上、自ら探さなくても、希望する労働条件の病院を県が紹介し、待遇面の交渉役まで買って出てくれるのを“売り物”にした医師の派遣制度。

 医師免許を取得し、初期臨床研修を修了した者を対象に、県が原則二年間、県内の公的医療機関に県職員として派遣する。三月から五人程度を目標に募集した。

 支援室によると、何件か問い合わせはあるものの、一日現在、応募者はないという。

 支援室では「このバンクだけで医師が確保できるとは思っていない。さまざまな制度を用意する中で、地域医療の担い手を集めたい」としている。

 問い合わせは同支援室=(電)029(301)3191=へ。 (伊東浩一)

 

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