東京新聞のニュースサイトです。ナビゲーションリンクをとばして、ページの本文へ移動します。

トップ > 社会 > 紙面から一覧 > 記事

ここから本文

【社会】

出生率3年連続上昇 08年1・37 晩婚化で30代増

2009年6月4日 朝刊

 一人の女性が生涯に産む子供の推定人数を示す合計特殊出生率が、二〇〇八年は一・三七だったことが三日、厚生労働省の人口動態統計(概数)で分かった。〇七年を〇・〇三上回り、過去最低だった〇五年(一・二六)から三年連続の上昇となった。また、死亡者数は戦後最多となる百十四万二千四百六十七人。死亡者数から出生数を引いた自然減は過去最大を記録した。

 同省は下がり続けてきた二十代の出生率が横ばいにとどまったことに加え、晩婚化を背景に三十代の出生率が上昇していることが要因の一つとみている。

 都道府県別に出生率をみると、最高は沖縄県の一・七八で、最低は東京都の一・〇九。

 婚姻件数は前年より六千二百九十一組増の七十二万六千百十三組。平均初婚年齢は夫三〇・二歳、妻二八・五歳で、夫は前年より〇・一歳、妻は〇・二歳上がっている。初婚年齢は年々上がり続けており、晩婚化があらためて裏付けられた。

 一方、〇八年に国内で生まれた日本人の赤ちゃんは、前年より千三百三十二人増の百九万千百五十人。死亡者数がこれを大きく上回ったため、人口は前年から五万千三百十七人減った。二年連続の減少で、人口減少の傾向が顕著になってきた。

 

この記事を印刷する