ここから本文エリア ホタル乱舞 見頃到来2009年06月03日
ホタルが舞う季節になった。県内には400を超える観賞スポットがあり、ホタルの乱舞に酔いしれることができそうだ。今週末には多くの催しも予定されている。(軽部理人) 5月30日夜、県内有数のホタル出現地の豊後大野市三重町の白山川を訪れた。「おお、すごい」。多くの家族連れやカップルが川辺に陣取り、ホタルの乱舞に声をあげていた。 近くの稲積水中鍾乳洞支配人の青松善輔さん(34)は「ホタルの数は毎年増えているが、今年は例年よりも数が多い」と話す。6日には、同鍾乳洞で毎年ある「名水白山川ホタル祭り」が開かれる。例年多くの客が訪れるが、車のライトがホタルに当たらないようにするために、川沿いの道路のガードレールを黒い幕で覆うという。 ホタル祭りを主催するのは地元で保護活動を続ける「白山川を守る会」。会員たちは毎朝ゴミ拾いをして、ホタルのすみやすい場所を作る努力をしている。同会元会長の上野卓男さん(86)は「白山川で見るホタルの魅力は、清流に映えるホタルの光。それを楽しみ、感じ取ってもらいたい」と話した。 県内各地のホタルを守る会や愛好会でつくる県ホタル連絡協議会によると、今年はホタルの出現時期が1週間程度早いという。出現数は例年並みという。県内でも特に多く出現するのは、佐伯市本匠、九重町の宝泉寺温泉など。今週末には各地で催しも開かれ、多くの人出が見込まれている。 ただし観賞には注意が必要。車のライトなどの強い光があるとホタルが出にくくなるという。同協議会は「ホタルは暗い所を好む。携帯電話もなるべく避けた方がよい」と話し、マナーを守るよう呼びかけている。
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