2009.05.20 Web posted at:  20:32  JST Updated - CNN
USA

民間人死亡は「偶然」の可能性と、アフガン西部での米軍空爆

(CNN) アフガニスタン西部のファラ州で5月4日、駐留米軍による建物複数への空爆で多数の住民らが殺害されたとする問題で、米軍筋は20日、イスラム強硬派勢力タリバーンの戦闘員を最大で65人殺害、民間人30が死亡したとの初期調査結果を明らかにした。

住民の死亡は「偶然」の可能性が大きいとも結論付けた。ただ、民間人の正確な犠牲者数は遺体がすぐ埋葬される習慣があるため特定は難しいともした。アフガンでは、米軍の誤爆が相次ぎ、住民の反米感情を煽っている。結婚式会場が標的となった例もある。オバマ米大統領は先に訪米したアフガンのカルザイ大統領と会談、4日の空爆での民間人犠牲者の発生を謝罪している。

米軍は今回の空爆で、タリバーンとみられる武装勢力が女性などを「人間の盾」として使っていたとも主張し、誤爆を打ち消していた。巻き込まれて死亡した民間人はタリバーンがいた建物におり、爆撃に遭遇したとみられる。米軍筋によると、建物への空爆は、地上にいた米軍兵士がタリバーン戦闘員の動きを追い、家内に逃げ込んで態勢を立て直すのを確認し、戦闘機操縦士らに連絡後、起きていた。

空爆の現場はケシなどの栽培地で、アフガン軍と米軍が焼却作戦に携わっていたところ、建物から発砲を受け、空爆を要請したとみられる。初期調査によると、空爆にはF/A─18型戦闘機、B─1爆撃機が出動、計8発の爆弾を投下した。

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