元マルサを懲戒処分　女子高生買春で

　東京国税不服審判所は９日、児童買春・児童ポルノ禁止法違反容疑で、警視庁新宿署に逮捕された同審判所の久留一浩国税審査官（４３）を停職８カ月の懲戒処分にした。久留審査官は同日、依願退職した。

　審判所によると、久留元審査官は昨年１１月、東京都新宿区内のホテルで、出会い系サイトで知り合った女子高生（１６）に現金３万円を渡し、わいせつな行為をした。今年２月に逮捕、起訴され、東京簡易裁判所で罰金５０万円の略式命令を受けている。

　久留元審査官は「マルサ」と呼ばれる東京国税局査察部に約１０年間勤務し、脱税の摘発を担当。一昨年から同審判所に在籍していた。

　同審判所の石鉢隆雄管理課長は「国家公務員としてあるまじき行為で、信用の失墜を招いた。職員の非行の未然防止に努めたい」と話している。