「元祖」論争に主催者の対立、多難な江陵端午祭(下)
委員会と保存会が対立、協議を通じた解決が急務
国際アジア民俗学会韓国会長を務める張正竜(チャン・ジョンリュン)原州大教授は、「今回の学術会議で、中国の主流知識人は江陵端午祭を通じ、中国の無形文化遺産を保護しなければならないという意識を高めたことを確認した。一部にある誤解をなくすために、これから中国と持続的な文化交流や共有が必要だ」と語った。
毎年陰暦3月から5月にかけて神主作り、迎神祭、本行事と50日間続く江陵端午祭は、高麗初期に大関嶺で執り行われた山神祭に歴史的淵源を置いている。一方、中国の端午節は、楚の国の懐王の時代、よこしまな家臣の陰謀に対し潔白を主張するため川に身を投げて自殺した屈原を祭るもので、行事の内容も異なる。
◆端午祭発展のために知恵を
江陵端午祭を主管するのは、江陵端午祭委員会と江陵端午保存会だ。今年は、端午祭の期間中に両団体の対立が表面化した。
保存会は、イベント期間中の5月26日に声明を発表し、「江陵文化院で主管していた江陵端午祭が、2006年のユネスコ文化遺産登録を契機として、保存会と委員会に分離独立した。その後3年間、両団体間における数多くの協議と約束が、あっさりと裏切られた」と主張した。
さらに保存会は、声明で「07年と08年に続き、今年も委員会側は、江陵端午祭の基本である指定文化財行事に対し支援しないと言ってきた。補助金、商店の分譲、協賛金などからなる端午祭の歳入予算編成から、指定文化財支援を排除した」と付け加えた。
祭礼、クッ(巫女が行う祈願の儀式)、官奴仮面劇など指定文化財行事を主管する保存会は、江陵端午祭で生じる収入を公正に執行しようと委員会側に求めた。
これに対し委員会は、「今年の端午祭がちょうど終わったため、清算を行いつつ市や保存会などと協議し、問題を円満に解決していきたい。支援が全くないのではなく、昨年は5000万ウォン(現在のレートで約390万円)、今年も7000万ウォン(約546万円)程度を支援する計画だった」と語った。
ホン・ソピョ記者
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