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GMが破産法申請、負債16兆円 販売規模縮小し再出発

 【ニューヨーク=小高航】米ゼネラル・モーターズ(GM)は1日、米連邦破産法11条(日本の民事再生法に相当)の適用をニューヨーク市の破産裁判所に正式に申請した。GMは8月末を目標に新会社への資産譲渡など破産法手続きを完了。販売規模を今の約7割にあたる600万台程度に縮小した「新生GM」として再起を図ることになる。米自動車大手3社(ビッグスリー)のうちクライスラーに続く法的整理で世界の自動車業界は変動し、日本車メーカーも含め各社とも戦略の練り直しを迫られる可能性がある。

 GMは同日午前(日本時間同日夜)に破産法を申請。これを受けて米オバマ大統領とGMのヘンダーソン最高経営責任者(CEO)は同日昼にそれぞれ会見し、破産法申請の狙いや再建へ向けた今後の具体策を表明する。破産法申請にともないGM株は上場廃止となるが、6〜18カ月で「新生GM」の再上場を目指すとされる。

 GMの資産規模(連結ベース)は823億ドル(約7兆8000億円)に上り、製造業の破産法申請としては過去最大。負債総額(同)は1728億ドル(約16兆4000億円)だった。 (23:16)

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