猫人間もMLBについて思考する?

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MLB的考察

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「brooksbaseball.blogspot.com」及び「PitchFX Tool」のご紹介

先日ある知人に「THTを見てみたら素晴しいサイトがあったので一読したらどうか」と紹介されて読んでみたところ、その通り素晴しいサイトだと実感できましたので、皆様にもその一部をご紹介します。
そのサイト名は「brooksbaseball」
(日本語ではまだ本格的な紹介はされていないようです)

こちらが上位ページhttp://brooksbaseball.net/
そしてこれがブログhttp://brooksbaseball.blogspot.com/
どちらからでもご覧になれます。
7月29日追記:
当該サイトのリニューアルに伴い、下記の通りURLの変更がありました。
ご注意下さい。
http://www.brooksbaseball.net/index.php?content=home


Dan Brooksによるこのサイトでは打撃や投球に関する様々なデータを読者に判り易いように「視覚化」する試みが為されています。
投球については「PitchFX Tool」というものを開発し、ほぼリアルタイムで投球内容やストライクゾーンのグラフを提供し、ユーザーが容易に把握することを可能にしました。
「PitchFX Tool」のご紹介の前に、まずDan Brooksの2008年6月9日のブログ記事を一部意訳してみたいと思います。
この記事と示されたグラフをご覧になれば、彼が分析していることの一端をご理解頂けるでしょう。
(なお、和訳にあたっては誤訳もあるかもしれません)

===============

Monday, June 9, 2008

Another Strikezone Tidbit:
Changing Perceptions Through Sequences
(まず2つのプロフィールをご覧になりながら以下の文章をお読み下さい。)

The Subjective Strikezone profile when the previous pitch was a Ball
(直前の球がボールだった場合の主観的ストライクゾーン)
イメージ 10

The profile when the previous pitch was a Strike
(直前の球がストライクだった場合の主観的ストライクゾーン)
イメージ 11

我々は既に私の最新の投稿に依って、投手有利のカウントの時に打者が
"cover the plate"(注:恐らく「打ち気満々になるため打者にとってのストライクゾーンが拡がる」という意味かと思われます)の状態になり、打者有利のカウントの時には選択的になるという傾向が理解できた。

他にも、ストライクゾーンの変化についての興味深い特性が状況別の分析によって明らかにされている。
2-2カウントの時を考えてみよう。
そのカウントに至るまでには異なった選択肢が存在する。
しかしながら、ある意味では1-2カウントも2-1カウントも同様だったのだ。
言い換えれば、最後に投げられた球がストライクかボールかによって、いずれも2-2カウントになるのだから。
このことは次の投球の際の打者の行動にどう影響するだろうか?
2-2カウントにおいても、その直前の球がボールだった場合は、ストライクだった場合より選択的になる。
つまりスイングの傾向は、最新の投球のみならずその前の投球によって影響を受けるのだ。
前の投球が打者の次の行動に影響を及ぼすということに驚くというよりも、それらの行動が同じカウントから取られる策略であることを考慮する際に驚かされることであり、打者は同様の反応を示す筈なのである。

===============

Selectivity and the Subjective Strike Zone

以下は『主観的かつ選択的ストライクゾーン』のプロフィール例です。(※右打者の例)
暖色は「手を出す可能性の高い」部分、寒色は「手を出す可能性のより低い」部分。
全カウントではありませんが、特徴的なカウントのプロフィールを挙げてみました。

0-0 count
イメージ 1

0-1 count
イメージ 2

ここでは打者はまだプレートの真ん中に眼を向けています。ゾーンは少しだけアウトサイドにシフトして来ています。次の0-2カウントとは対照的。


0-2 count
イメージ 3

打者はゾーンの端をしっかりカヴァーしており、球を上下に追いかけるようになっています。


1-0 count
イメージ 4

一方、このカウントでは打者の一部はかなり選択的になっています。球が膝元、特に低く外れて来てくれることを期待しています。


2-1 count
イメージ 5

典型的な打者カウント。2-0カウントよりも明らかに選択的ではなくなっています。


3-0 count
イメージ 6

最も興味深い戦略が見られるカウント。


3-2 count
イメージ 7

かなり明白に打者が選択的になっていますし、かつ打者の「主観的」ストライクゾーンの拡大が見られます。

これらのプロフィールにより、投球カウント毎に打者のストライクゾーンは拡大・縮小するということがある程度証明される訳です。
そしてタイプが似ている打者やそのグループは同様の傾向を示すとも言えるようです。
良く四球を選ぶ打者、或いは三振の多い打者を見ると、如何にカウントによる彼らの「主観的」ストライクゾーンが異なるかが判るかもしれないとDan Brooksは語っています。

>>>>>>>>>>>>>>>

さて、冒頭でご紹介しました「PitchFX Tool」ですが、これは投球分析には本当に使い勝手の良い優れモノです。
具体的には以下をクリックして試して頂きたいのですが…。
http://www.brooksbaseball.net/pfx/
日付とチーム、当該投手名でフィルターにかけることができます。
また球種別,対左・右打者別などのデータも得られます。
例えば6月20日ヤンキース対レッズ戦におけるムッシーナの球速の変化,リリースポイント更に球種別リリースポイントをグラフ化したものは以下の通りです。
イメージ 8
オリジナルのサイズの画像を見る場合はクリックしてください。

イメージ 9
オリジナルのサイズの画像を見る場合はクリックしてください。

イメージ 12
オリジナルのサイズの画像を見る場合はクリックしてください。

このツールを用いますと、球速やリリースポイントだけではなく、変化の具合,回転のかかり方等も判ります。
今回は簡単に触れましたが、今後このツールを活用して種々の分析をしていきたいと考えています。

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