ニュース有名焼き肉店がネット炎上 「日テレがやらせ指示」とウソも有名焼き肉店が肉の味を良くするために肉塊を厨房の床にたたきつける“秘技”を日テレ系情報番組が放送したところ、「不衛生では」との指摘が相次いだ。2009年06月02日 17時23分 更新
日本テレビ系の情報番組が、有名焼き肉店の“秘技”として、肉の味を良くするために肉塊を厨房の床にたたきつける模様を放送したところ、「不衛生だ」との指摘がネット上であふれ、地元の保健所にも同様の声が寄せられたため、店側が業務改善書を提出していたことが2日分かった。肉のたたきつけは同店が長年続けてきた独自の技法だったが、テレビ出演によるPRがアダとなってしまった。 問題のシーンは先月31日、日テレの情報番組「The サンデー NEXT」の「池袋肉食べ放題戦争」のリポートの中で放送された。東京・池袋の人気店「焼肉清江苑」の2人の調理人が「床に肉をたたきつけておいしくする」として、厨房の床に牛肉の塊を何度もパーン、パーンと力強くたたきつけるシーンが流された。 同店は韓国人シェフが1969年に開店した焼き肉専門店で、東京中央卸売市場から毎日取り寄せる新鮮な肉と本場韓国の味付けが人気。韓国人スタッフが作るオリジナルメニューも人気で、グルメサイトなどでも高い支持を得ている。だが、放送直後から同店や地元保健所には「本当に床にたたきつけているのか?」「不衛生だ」といった問い合わせが多数寄せられた。 これを受け、一部のネットメディアには日本テレビの“やらせ”を指摘する記事も掲載された。だが、同店の運営会社「セイコーグループ」の高峰昌範・営業部長は夕刊フジの取材に、「1日に、地元の保健所に業務改善書を提出し、今後はたたき専用台を設置して衛生管理を徹底することを報告しました。多くのお客さまにご心配とご迷惑をおかけし、本当に申し訳ございません」と語り、放送内容が事実であったことを明かした。 肉のたたきつけは、同店や系列店で30年以上続いてきた技法といい、「たたき終えた直後に脇の洗い場で革製のタワシでていねいに水洗いしてきました。衛生面で問題になったことはないのですが、見た目や手法自体に問題があったのは事実。味を落とさず、より衛生的にうまみを引き出すよう努力します」と高峰氏。 日テレについては「やらせは一切ありません。私どもが肉を洗うシーンまで撮影してもらえばよかっただけのことです。事情を知らないホールスタッフが、(ネットメディアに対し)その場しのぎで『普段はやっていない』『撮影スタッフに指示された』などと話してしまった。日本テレビさんにもご迷惑をおかけしてしまいました」としている。 一連の騒動について、日本テレビ総合広報部は「本件取材に関し、いわゆる『やらせ』はありません」とのみコメントし、ネット上の“濡れ衣”については言及を避けた。 関連記事
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