帰ってきた鷲津…映画「ハゲタカ」徹底解剖(1)
前作と一転、中国との買収合戦
世界金融危機で経済がどん底の日本に、天才ファンドマネジャー、鷲津政彦が帰ってきた。壮絶なマネーゲームを新鮮な切り口で見せたNHK土曜ドラマ「ハゲタカ」が映画となって復活。6日に封切られる。鷲津を演じた大森南朋(37)ら出演者がドラマに続いて登場。勢い込んで映画化されて失敗するドラマが少なくないが、本作のデキはどうか。
話題を呼んだドラマから2年余り。映画では現実の経済情勢を反映し、中国が日本を狙う設定になった。ドラマ同様、経済記者出身の作家、真山仁氏の小説が原作で、新作「レッドゾーン」がベースになっている。日本の大手自動車メーカーのアカマが、“赤いハゲタカ”の中国系ファンドに買収を仕掛けられ、日本Vs中国の買収合戦に発展する。ドラマ版で日本を買い叩いた鷲津が、アカマ自動車のホワイトナイト(友好的買収者)として、赤いハゲタカを率いる劉一華と対決する。
【生きざま丹念に描かれ】
今回は鷲津が日本企業を守る格好となり、アグレッシブな鷲津を期待すると意表を突かれる。だが、多くのサラリーマン視聴者が共感を覚えた、冷徹な中にも銀行員時代に融資先の工場主を死に追いやったトラウマを抱えた鷲津の生きざまは、ここでも丹念に描かれている。大森は語る。
「僕は最初から“骨太のドラマをやりたい”と監督と話していました。その流れのなかで、映画化にたどりついた。そこに生きている人間が、何を考え、何のために戦っているのかを、誠実に演じてきた」
優れたドラマが映画化されると決まって「映画になるとちょっとなぁ…」という批判が出る。だが今回は、ドラマを演出した大友啓史氏が、そのままメガホンを取った。大森はもちろん、柴田恭兵(57)、栗山千明(24)らレギュラー陣も同じ顔ぶれだけに、ドラマファンにもとっつきやすいだろう。
大友監督は「これは何が善で何が悪か、と問いかけるドラマとは違う」と初の劇場映画に力を込める。「金が動けば人が動き、そこにドラマが生まれる。金をそのまま見せることはできないけれど、人の動きで金の動きを見せたい。だからメディアも人も、グワーッと動きます」と言うように、撮影では常にカメラを2台使い、ライブ感あふれるドキュメンタリータッチの映像に仕上げている。
クールな鷲津に対し、劉を演じる憎まれ役の玉山鉄二(29)がカッコいい。高級スーツをビシッと着こなし、メタルフレームのメガネで、やり手のファンドマネジャーになり切っている。残留日本人孤児3世という劉の正体も、映画をひっぱっていくミステリーの柱になっている。2人の対決の行方は−。=続く
今週末に公開される映画「ハゲタカ」を3回にわたって徹底解剖します。
■NHKドラマの「ハゲタカ」は、2007年2月から全6話放送。原作は真山仁氏の小説「ハゲタカ」と「バイアウト」。外資系ファンドマネジャー・鷲津が「日本を買いたたけ!」と、日本企業に次々と買収を仕掛けていく。スタイリッシュな映像に骨太の演出が話題を呼び、国際番組コンクール「イタリア賞」など国内外で多くの賞を受けた。今年のゴールデンウイークにも再放送された。
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ZAKZAK 2009/06/02
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