「過労死」の認定求め提訴 報知新聞社員の遺族
報知新聞社員の男性が勤務中に倒れ死亡したのは過労が原因として、妻が国に労災認定を求める訴訟を2日、大阪地裁に起こした。 訴状によると、同社大阪本社の事業部で少年野球やゴルフのイベント運営などを担当していた塚野保則さん=当時(35)=は、2004年6月6日、徳島県阿南市の出張先で倒れ、28日にくも膜下出血で死亡した。 妻信子さん(39)は05年に「休日出勤を繰り返して休みが取れず、重すぎる業務をしていたのが原因」などとして労働基準監督署に労災認定を申請。翌年、労基署が「客観的記録のない労働時間は認められない」と遺族補償年金などの不支給を決めたため、不服申し立てをしたが棄却された。 信子さんは「仕事の内容や成果から、休みなく勤務していたことは明らかで、過労死としか考えられない」としている。 報知新聞大阪本社は「これまで遺族や労基署には誠意をもって対応した。今後もその姿勢に変わりはない」とコメントした。
2009年06月02日火曜日
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