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トップインタビュー/迫本淳一 松竹(株)代表取締役社長
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 ――松竹にとって新宿地区は、南口など他の土地に映画館を作り、この新宿松竹会館跡地には他の商業ビルを建てるという計画があったと聞いていますが、最終的に映画館ビルを作ることになったのはいつ頃だったのですか。

迫本 私が松竹に入る前、今から15年ぐらい前から様々な再開発の話があり、紆余曲折を経て今回の新宿ピカデリーの開業になったわけです。良品計画さんが経営する「MUJI新宿」という非常にいいテナントにも入ってもらい安定収入源にもなっています。新宿三丁目は、隣の伊勢丹さんもどんどん変わられていますし、6月には地下鉄の副都心線も開通し、新宿ピカデリーが松竹の映像やイベントの新しい発信地になっていければ、新宿の街にも貢献できるのではないでしょうか。


ねらい通り女性客多い

 ――オープンして1ヵ月余りがたったわけですが、ホワイトを基調にした作りということもあり女性のお客さんが多いようですね。

迫本 映画興行部が女性にも気軽に来てもらうということをコンセプトに設計・開発しましたので、狙い通りのお客様に来ていただいています。


短期では興行力の強化

 ――今年の5月22日の株主総会で、映像部門の野田助嗣専務取締役映像本部長(編成局長兼映像統括部門・編成部門・映画営業部門・映画宣伝部門・映像商品部門・映像ライツ部門・映像製作部門・テレビ部門担当)と松本輝起取締役(映像副本部長兼映画興行部門統括担当)の担当が変ったわけですが、その狙いはどういうことだったのですか。

迫本 映像部門は、中期的には編成局の強化、短期的には興行力の強化という大きな課題があり、今回はそれに対応する布陣を敷いたということです。担当と言っても、野田さんが映像本部長で、松本さんが副本部長ですから、二人で映像部門全体をみてもらうということに変わりはありません。今年6月の全社員カンファレンス(全社員に経営陣がメッセージを伝える集会)で管理本部長の中島(厚)常務がこんな話をしました。「我々の仕事はスポーツの団体競技のようなチームプレーが要求される。個別の強いプレーヤーも必要だが、チーム内の連携がなければゲームに勝つことは出来ない。サッカーで例えるなら、得点を入れるべくシュートを打つ人、そのシュートをアシストする人、ディフェンスを担当する人、ディフェンスとオフェンスを繋ぐ人と、多種多様な役割を各々が互いに連携しながら、全とうすることが求められる。これによってチーム、即ち組織は強くなるのだ」と。これは僕もまったくその通りだと思いましたね。そしてこれは編成局強化の上で、映像部門にとっても非常に重要な考え方だと思います。ご承知の通り、映像本部は2年前に大きな機構改革を行い、ほぼ今と同じ組織ができましたが、ようやく、この2年間で人材も、スタッフも揃ってきました。組織と人がようやく、かみ合って来たのです。あとは、映像本部長の野田さん、副本部長の松本さんがいかに編成局の7部長、14室長の能力を引き出し、連携させて、編成力を強化していくか、だと思います。大いに期待しているし、必ず期待に応えてくれると確信しています。
 興行の強化ということでは、日本映画界全体の興行収入が、昨年の作品対比で1月〜6月を見ると、邦画が120%ぐらいでインディペンデントの洋画が110%ぐらい、メジャーの洋画が60%ぐらいという数字がでています。メジャーの洋画の落ち込みが大きいのですが、洋画会社にも頑張ってもらえるように我々も協力していかないといけないと思っています。松竹の映画興行部門としてやれることをかなりスピードアップしてやっていかなければいけないということで、馬力がある松本さんを中心に対策を実施していこうと思っているんです。

 ――昨年、メジャーの場合、「パイレーツ・オブ・カリビアン/ワールド・エンド」(109億円)をはじめ「ハリー・ポッターと不死鳥の騎士団」(94億円)「スパイダーマン3」(71億2千万円)といった大ヒット作が数本は有り、好調でしたからね。

迫本 そうですね。やはりメジャーにも頑張ってもらいたいです。本当にメジャーの洋画が強いということが我々にとってもいいことですし、どれだけお客様にいい作品を提供できるのかが重要だと思っています。ただ、我々としてもメジャーの作品だけに限らず、様々な作品をきちっと松竹の興行網で上映していける体制を早く構築していくという意識でやっています。

(全文は月刊誌「文化通信ジャーナル」08年9月号に掲載)

↓7月23日新宿ピカデリーのロビーで
(2008/09/29)
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