広島市の小学校の元臨時教員が、別の学校の女子児童にわいせつな行為をした疑いで逮捕された事件です。
「ニュース6」では、先月27日に広島市教育委員会の担当課長のインタビューをお伝えしましたが、これについて市教委は、編集の仕方が適切でなく、視聴者に誤解を与えるとしてRCCに抗議しました。そこで誤解のないようにこのインタビューの内容をもう一度お伝えしておきます。
この事件は、元臨時教員の佐々木猛容疑者が、去年11月、コーチを務めていた少年バレーボールチームの合宿先で、当時5年生の女子児童の体を触った疑いがもたれているものです。
広島市教育委員会は、当時、保護者からの連絡で被害の情報を把握していましたが、事実が確定できないとして懲戒処分を見送りました。
その一方で、佐々木容疑者に辞職を促していました。
― 飲酒なんですが、飲酒は特に問題はなかったですかね?
「例えば修学旅行であるとか、野外活動であるとか、学校の教育活動ですと、これはもう飲酒すれば当然、懲戒処分の事案にあたる。ただ、この度の事案につきましては、ご承知の通り、学校の活動以外の社会体育の場で行われていたと。そこでは保護者やいろんな方々が集まられて飲酒をしておられたと。子どもたちがいるので、しかも教員という身分を持っていますので、それがふさわしいか、ふさわしくないかということを考えた時にですね、当然、適切ではないだろうとわれわれも思いますけれども。残念なことにこのたびはですね、そこで飲酒が行われていたということですので。それ以上のことはちょっと、うちからは言えない。飲酒の上、信用をですね、保護者や子ども達の信用を失う行為を行ったと、これは教員としてあるまじき行為、許される行為でない。そういう方が今後も教員として教壇に立つことについてはどうなんだということをうちの方から促して、辞めるように促して、最終的には本人が辞職願いを出したということです」(広島市教育委員会 内田智久服務担当課長)
佐々木容疑者の逮捕により、児童の被害情報を初めて知ったという市内の別の少年バレーボールチームの関係者は、市教委の対応を批判しています。
「何かこう裏でもみ消そうとかされたのかなあという、疑ってしまう。疑いたくはないんですけど、そういう気持ち、憤りがすごく同じ指導者としてありますね」(別の少年バレーボールの関係者)
― スポーツ少年団の関係者の人の中でまったく本人、先生が辞めたかどうかを知らなかったという話があるんです
「スポーツ少年団を辞めたことを知らなかったと…。それはうちから言うべきではないので。全然管轄が違うので、それはうちの責任でどうこうできないんですよね」
― 事実確認する上で本人呼んで面談を行ったとおっしゃっていましたよね。本人からの話だけ聴いて事実確認はないと把握されるんですか?
「いや、本人だけではないですよ。関係者からも話を聴いております」
― スポーツ少年団からも…
「はい、関係者からは聴いております」
― 辞めたかどうかというのはいちいち報告することはないという…
「スポーツ少年団の方にはそれはうちしはないですね」
― スポーツ少年団の方に取材しますとですね…
「ちょっと待って。スポーツ少年団の話はうち管轄が違うんで聞かれても困る」
― その人の話では市教委にそういうことを言ってくれないことに対して不信感を持つと
「こういう記事がでればね…」
― 管轄していないとおっしゃっても…
「今後とも不信感をもたれないようにですね、鋭意努力していきたいと思います」(広島市教育委員会 内田智久服務担当課長)
広島市教育委員会は、服務規律の確保に向けて教員の研修を充実させ、わいせつ行為の背景にある教員の心理状態を理解したいと説明しています。(6/1 19:03) |