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究極のエコカー?、オフィス街で宅配リヤカーが急増リヤカーがオフィス街で急増している。きっかけは3年前の改正道路交通法の施行だった。路上駐車の取り締まりが厳しくなる中、対象外の「軽車両」に宅配業者が目を付け、大手3社の保有台数は昨年度末で約1900台に達した。環境への関心の高まりを追い風に、究極のエコカーの快走は止まらない。 のんびり感大阪・船場。重さ100キロを超える荷物を積んだヤマト運輸のリヤカーが、電動アシスト自転車に引かれて走る。この地域の集配センターへの配備は2台。担当の山口和利さん(40)は「駐車違反にヒヤヒヤすることもない。もう配達にリヤカーは欠かせません」。 町の視線も優しい。繊維卸会社に勤める男性(45)は「昔のごっついのに比べると、コンパクト。のんびりした感じがいい」と話す。 ヤマト運輸がリヤカーを試験的に導入したのは2002年。06年の改正道交法施行後台数を増やし、今年3月末現在、全国で約1700台がオフィス街を中心に走り回っている。 他の宅配業者も後を追う。郵便事業会社は06年10月に導入し、今年3月末までに120台を配備。佐川急便も約70台を保有する。両社は「今後も数を増やします」と口をそろえる。 CO2削減環境への配慮を前面に掲げる業者もある。07年7月に「エコ配」(東京都千代田区)を創業したのは、運送会社の元社員たち。「二酸化炭素を排出するアイドリングは、お客さんも快く思っていないはず」と人力輸送を思い立った。 現在、配送車両350台のうちリヤカーが120台を占める。配達地域は東京、名古屋、大阪の主要都市に限定。リヤカーで配達した総距離は42万キロで、二酸化炭素の排出を約100トン削減したことになるという。 リヤカー製造大手「ムラマツ車輌」(東京都荒川区)には、宅配業者などから次々と注文が舞い込む。特に小型で軽量タイプの注文が急増し、昨年は300台を出荷した。「リヤカーの価値が見直された」と村松孝一社長(61)は感慨深げだ。 通行の妨げ?一方で、自動車との速度差が原因の事故や渋滞を懸念する声もある。 松澤俊雄・大阪市立大経済学部教授(交通政策)は「車幅があり、低速なので通行の妨げとなり、新たな交通問題を生み出す可能性がある。大きさを制限するなどのルール作りも必要ではないか」と指摘する。 ヤマト運輸によると、配達員からは、「クラクションを何度も鳴らされたり、無理な追い抜きをされたり、危険を感じる」という声も上がっているという。このため、年に数回、安全講習会を開き、車体の操縦方法などを指導している。 郵便事業会社は、「坂道は自転車を降りて手で押す」「道路脇を通行する」などの社内ルールの徹底を図っているという。 人と人の絆 リヤカーでのサハラ砂漠縦断や世界一周などで知られる冒険家の永瀬忠志さん(53)は、どう見るか。「リヤカーは見た目以上に重いものを運べる。スピードはゆっくりだが、その分、人と人の (2009年6月1日 読売新聞)
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