掲載日: 2008年 10月 31日
狂犬対談:石井慧狂想曲と年末格闘技(3)
PART3 . 石井争奪戦狂想曲とMMA二大メジャーの綱引き
矢作「ぶっちゃけ、今の石井だって立場で言えば、プロ野球のドラフト会議に掛かるかどうかぐらいなわけさ」井田「なんかその契約金が五億円だとか、もうK-1と契約が進んでて、Dynamiteではリングで挨拶するだとか、かなりすっ飛ばしちゃってるデイリースポーツみたいな報道もありますが(笑)」
矢作「ホントだとしたら、相当景気のいい話だよ。格闘技ブーム全盛のころならともかく、どこにそんな金が転がってるのかね? 視聴率低迷で、スポンサー離れも激しくて、パチンコ機メーカーぐらいしかお金を落としてくれてない状況でしょ。放映権料だって数字の悪いコンテンツには落ちませんよ。K-1もお金がキツいって聞いてるぜ。出せんのかいな」
井田「人の財布の事はしりませんけどね。ただDreamやWorld GPは客の訴求力を失ってますから、相当キツいだろうし、借金もあるんじゃないですか?やっぱりメジャー団体として、見栄も張らなきゃいけないし、選手をキープしていくのにお金も使ってるでしょうから。」
矢作「一回上げた水準は下げられないからな。ただ一方で石井のマネージメント争奪戦は結構大変な火花が散ってるって言うじゃん?」
井田「まあ、表立っては出てないですけど、清風学園の先輩である秋山や、プロ転向をやたら煽ってる小川なんかには相談してるみたいですね」
矢作「そもそも石井の人気の出始めは、勝って小川の例の“ハッスルポーズ”をやったからだしな」
井田「あのころはちょっと変わったお兄ちゃんで済んでたんですけどね。オリンピックって人の人生を狂わせますね(笑)。まあ実際その商品価値を見込んで、KIDなんかをマネージメントしてる大手のJSM(ジャパンスポーツマネージメント)とか、魔裟斗を預かってるK-1系の芸能事務所プロシード、あと芸能大手で昔小川をメインにUFOLegendとかを仕掛けた川村龍夫社長のKダッシュとかが一斉に手を挙げてるって噂ですよね。むしろドラフト状態なのはマネージメントオフィスの話で、その顔ぶれを見る限り、石井がプロになると言うならK-1方面なんだなというのは動かない感じですね」
矢作「谷川サンは、『まだ会ったこともない』とかしれっとトボケてるけどね(笑)」
井田「谷川サンが会わなくても、もっとエラい人が会ってるかもしれないじゃないですか」
矢作「なんではっきり名前言わないんだよ(笑)」
井田「神様の御名前は言っちゃいけないんですよ」
矢作「お前はいつからユダヤ教徒になってるんだ(笑)」
井田「そこんところは、僕もオトナですからごにょごにょごにょですよ(笑)。どっちにしろ戦極でプロって筋は、今のところは無いですね」
矢作「ちっ、変なとこだけオトナの振りしやがって。まあ小川、秋山サイドってことは、吉田を擁する戦極とは軸が反対ってことだからな」
井田「まして、年末に向けて秋山が吉田とやるような事を仄めかしてる流れのなかでは、石井はプロに行くならK-1/Dream/Dynamiteって流れでしょうね」
矢作「さっきの平成管財の話じゃないけど、結局縦社会の人はどんだけ無茶してるようでも、学閥や人脈から完全に自由にはなれないんだよね」