「三千里自転車」に「三千里」、紛らわしい株式銘柄
株式投資初心者の会社員キムさん(33)は、4月中旬に自転車株が上昇しているというニュースを聞き「三千里自転車」の株を買おうとしたが、誤って都市ガス会社の「三千里」という株を買ってしまった。「三千里自転車」がストップ高を4度記録する間、キムさんが持っていた「三千里」はマイナスを記録したため損をした。キムさんは「急ぐあまり、別の三千里という会社に500万ウォン(約38万円)を投資してしまった。しっかり確認もせずに投資したことを後悔している」と語った。
三千里と三千里自転車は、ホームページのアドレスも一文字違いで、一般人からすると非常に紛らわしい。
中小企業の役員チャンさん(43)は今年初め、サムスン製の携帯電話が売れ行きが良かったため、携帯電話部品のメーカーであるKHバテックの株を買おうとしたが、誤って医療機器専門メーカーのバテック株を買ってしまった。チャンさんは「以前、ある人が水産メーカーの東遠(韓国語読みでトンウォン)産業の株を買おうとして、資源開発会社の東原(韓国語読みでトンウォン)を買ってしまったという話を聞いて笑ったが、自分が同じ失敗をしてしまうとは思わなかった」と話した。
そのほかにも、アモテック(電子部品)とモアテック(電子部品)、ナノエンテック(医療機器)とナノケムテック(電子部品)、イレンテック(携帯電話部品)とイーエヌテック(コンピューター)とイーエムテック(携帯電話部品)、ケー・ビー・ティー(ICカード関連)とケー・ピー・ティー(金属加工)、アイディス(監視カメラ製造)とアイ・ディー・エスなど、一見して見分けがつかない社名が多い。株式の専門家さえも見分けづらいという。
専門家らは、誤って投資する失敗を避けるために、事前に確認することを勧めている。グッドモーニング新韓証券のキム・ジョンチョル研究員は「証券会社の社員は銘柄名の後ろの数字コードを顧客に伝えるケースが多い。個人投資家も数字コードを確認する癖をつけたほうが安全だ」と説明した。
崔炯碩(チェ・ヒョンソク)記者
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