マイバッグに購入した商品を入れる買い物客=1日午前、大分市内
県内の食品スーパー223店舗で1日から一斉に、レジ袋の無料配布が中止された。大分市奥田のコープ南大分店では、県応援団“鳥”のめじろんも駆け付け、買い物客にレジ袋の無料配布中止とマイバッグの使用方法を説明したチラシを配布して、エコ活動への理解と協力を呼び掛けた。
同日午前、同店のレジの前には昼食用の総菜を手にした男性や、かごに野菜や肉を詰めた主婦らが並んだ。大半の客はマイバッグを持参しており、支払いを済ませると、商品を袋に入れていた。
60代の自営業男性は、くしゃくしゃに丸めたレジ袋をポケットから取り出し、購入したパンと飲み物を詰めた。「車にほかの店でもらったレジ袋を入れておいたので助かった」とにっこり。
通院前に立ち寄った70代の主婦は「無料配布の中止は知っていたけど、急に買い物を思い立ったのでマイバッグは持って来なかった」と、5円を払ってレジ袋を購入。「今後は、常にマイバッグを持ち歩くようにします」と話した。
同店は1カ月前から、店内放送や買い物客への声掛けなどで、無料配布中止の周知を図った。5月末にマイバッグ持参率は約30%にアップしたという。
釘宮昌男店長(45)は「客への無料配布中止の説明が必要なのでレジで時間がかかっている。客には少し迷惑をかけるが環境保護の取り組みなので、理解を求めていきたい」と話した。
レジ袋の無料配布中止は、地球温暖化の防止やごみの減量を目的とした取り組み。県内の食品スーパー全体の約9割で実施する。買い物客はマイバッグを持参するほか、レジ袋が必要な人は1枚5円で購入する。レジ袋の収益金は環境保全事業に活用される。
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