去年最後の社長メッセージは、財務制限条項抵触に関して金融機関から猶予の承諾を頂戴したというポジティブなニュースでしたが、今年最初の社長メッセージが、さらなる特別損失を中心としたネガティブなニュースであることに関して、含み損を抱えたまま年を越された株主の皆様の失望を考えますと、もうお詫びの言葉が見つからないまま、このメッセージを書き進めている次第であります。
当社の株価はまさに右肩下がりで推移し、最安値を更新中であります。不動産業界全体に明るい材料が本当に乏しい中、平成21年12月期(今期)における復活を少しでも確かなものにするためにも、さらなる市況の悪化の影響を今期に持ち越さないようにするためにもっと資産評価を落とし、このような業績修正を出すことを決断せざるを得ませんでした。
去年の8月5日付の社長メッセージにおいて「屈んだ瞬間に複雑骨折して入院してしまったような状態となり、あまりの恥ずかしさに穴があったら入りたいほどの気持ち」と書かせていただきましたが、このような業績修正を発表せざるをえなかった今、この恥ずかしさを表現するにふさわしい記述を思いつかないというのが、正直な気持ちです。楽観視し過ぎたのでは、と、お叱りを受けて当然であります。
株主の皆様の失望とお怒りは大変なものかと存じます。しかし、このように暴落してしまった株価を少しでも引き上げるためには、負の遺産は可能な限り前期の決算において処理し、クヨクヨせずに気持ちを切り替えて、爪がはげてもこの崖から這い上がる決意を新たにし、全社員を引っ張ってゆくことが社長の使命であると考えております。
当社が有望視しております買取再販についても、もう間もなく事業化に向けての体制が整う予定でありますので、今年こそは、少しでもポジティブなニュースを一つでも多くお届けすべく、少しでも利益を出す所存であります。
『もうあなたの言うことは信じられない』『思わせぶりな社長メッセージばかりでちっとも株価は上がらないではないか』『厚顔無恥とはあなたのことをいう』『最近社長メッセージが頻繁に更新されるが、社長を辞めてブロガーになったらどうか』等々、多くの極めて強い怒りの声が寄せられております。今の私には、平身低頭で謝るしかできません。しかし、平身低頭で謝るだけでは、ますます株主の皆様の期待を裏切ることとなります。社長としての判断が甘かったのではないか、楽観視し過ぎたのでは、というご批判は正当なものかと存じますが、現在の不動産市況の崩落ぶりは極めて深刻であることを、どうか、なにとぞ、ご理解いただき、ご辛抱いただければ、大変有り難く存じます。
(敬称略)