面白いよ。
ゆうべ、ケーブルテレビで宝塚の『ベルサイユのばら −オスカル編−』を観た。
1991年上演、オスカル役に涼風真世、アンドレ役に天海祐希、アラン役に久世星佳というぼく的にはこれ以上ないキャスティング。
原作とどう違うのかと興味津々で観たのだが、なるほど、これはこれで面白い。確かにあの原作あってこそとは思うが、舞台ならではのアレンジもあり(いきなりルルーが出てきたりする)、ことにバスティーユ襲撃に向けてのクライマックスにはかなりぐっときた。
ぐっときたのではあるが――。
ジャルジェ将軍がオスカルに、結婚相手としてジェローデルを勧めるシーンで、ついついぼくはコレを思い出してしまった。
やべえ、一年の締めくくりがこれかよ。
|
ふと気になった。
ぼくはゲームが唯一の趣味といってもいい人間なので、ゲームをよく買う。ゲーム関係の仕事やノベライズなどもするので、これは必要経費である(断言)。 だが、よくよく考えてみると、1年にどれだけのソフトを買っているのか自分でもよく把握していない。 そこで、今年1年間でどれだけのゲームを買ったのか、簡単にリストアップしてみた。 長いので興味のない人はスルー。 年の瀬。
今年の風邪はたちが悪く、まだ鼻がぐずぐずいっているのが治らない。 だが、病がちなのになぜか体重は減らない。『WiiFit』でまめにつけているグラフを見ても、激しく乱高下はするものの、いっこうに急降下する気配はなかった。 ……いや、取り立てて運動も食事制限もしていないのだから当たり前なのだが。それでも、ウィーボくんに「体重が増えた原因を考えてみましょう」などと尋ねられると、相手がCPUであるにもかかわらず、「夕食を食べるのが遅かったから」などと言い訳めいたことを答えてしまうぼく。 実際には、 「夕食を食べるのが遅かったから」 「夕食を食べすぎたから」 「運動不足だから」 である。 鼻が通るようになったら、またジョギング(島1周コース)を始めよう。 ねりゃーっ!
「『'96』の小説のタイトルにあのBGMの曲名が使われたのは、作曲した立場の人間としてはとても嬉しい」 という話を、きのう、当時のサウンドスタッフのおひとりから聞いた。 ぼくも嬉しい。 ということとは直接関係はないのだが、例の特設サイトでまたあらたなサイドストーリーが公開されていた。 『カサブランカ』というタイトルで判るかたもいらっしゃるかもしれないが、これは東京ゲームショウ2006のSNKブースにておこなわれた『Mi:2』生アフレコのエピソードを、短編として書き起こしたものである。 生アフレコというのは否応なくイベント限定のもので、それがひとつのウリでもあったわけだが、アフレコによるものはともかくとして、ストーリー的なものに関しては、会場に来られなかった人でも読めるような形で残しておきたいとつねづね思っていたのである(ソワレ役の服巻さんもそんなことをおっしゃっていたな)。 ということで、基本的なストーリーラインは生アフレコバージョンとほぼ同じだが、各キャラのセリフ以外の文章が追加されているぶんだけ、結果として情報量は増えた。 ことに、アフレコ時にはほとんど説明がなかったシャーリィについて、名字がコールマンであること、アンを連れてサウスタウンへ流れてきたというアルバたちと似た境遇であることなどが明かされており、フェイトやチャンスと並んで、彼女がアルバたちにとっていかに大きな存在だったかということが判る。 なお、本文中では書かれていないが、シャーリィが切り盛りしているバーの名前は「カサブランカ」であり、シャーリィの死後は無口な大男のデュードが仕切っている。今も昔も、〈サンズ・オブ・フェイト〉のメンバーたちの溜まり場である。 先週に引き続き。
S社の人々と田町でお仕事。中身は内緒。来年もよろしくお願いします。 その後、家に帰ってきたぼくを待っていたのは、鼻歌混じりにマフラーを編むリムリムだった。 この少女は、あの日の悪夢をすぽんと忘れて、今になってまたぞろマフラー編みにはまっている。どこからか調達してきた毛糸であみあみと。 「今度はネムネムに編んであげるよ!」 と、本当に完成するかも怪しげなマフラーのごときものを手に、自信たっぷりな勇者少女。 確かきょうは2学期の終業式だったはずだが、通知表についてはあえて触れまい。 それとはまったく無関係に、たぶんきょう発売。 それはまるで花火のように。
ローストチキンは吉祥寺の駅前にある「ポヨ」というお店で調達したが、そもそもクリスマスには何を食べるべきなのか? ほかにこれといってクリスマスにふさわしい料理が思いつかなかったので、マカロニグラタンを作ってみた。当然のように作るのはぼく。ネムネムとリムリムは応援。腹立たしいほどにはっきりとした分業である。 あとはテキトーにサラダを作り、あの個性的なパン屋のおいしいパンを用意して、ハモニカ横丁で異様な安さで売っていたヴーヴクリコのイエローラベルを開ける。 いえーい、かんぱーい。 ……用意するのにえらく時間がかかったわりには、食べ終わるのはあっという間だな。 食べたあとの食器を片づけることを思うとむなしくなってくる。 そういう意味ではとても珍しい。
『虎は躍り龍は微笑む 〜落日の賦、暁星の詩〜』の見本が上がってきた。 「賦」も「詩」も、どちらも「うた」と読む。 考えてみると、ぼくはこれまで仙人だの神さまだの魔法使いだの、陰陽師だの超能力者だの妖精だの、そういう、フツーでない連中を主人公に持ってきた話ばかりを書いてきた。 そんな中で、このシリーズは、「世界に超自然的な力がいっさい出てこない、あくまでふつうの人間が主人公」というお話になっている。 おそらく25日発売。 怪鳥音。
ネムネムが奇声をあげている。 気勢をあげているのではなく、奇声をあげている。 しいてたとえるなら、コサキン的な「いーちちちちちち!」とか、『ぶつ森』のゆきだるま的な「フゥオオオオォォォォーッ!」とか、平和な一般人として暮らしている向きにはどのように表現していいか判りかねる奇声である。 先日も、テレビでサーバル(耳のでかい野生のネコ)を観るなり、「ふいいいいいいいっ!」と意味不明な奇声を発した(そのくせ、手もとでは冷静にネットをしていたりする)。 「きみはなぜそんなヘンな声を出すのかね?」 「安心して。絶対に家の外では出したりしてないから(キリッ)」 「いや、だからぼくが聞いているのは、外で奇声をあげているかどうかではなく、どうして奇声をあげるのかということなんだが」 「決まってるじゃない。家の外じゃ奇声をあげられないからよ。会社ではわたし、真面目な人間として通ってるから(キリッ)」 「…………」 「まだ何か疑問でも?」 「なぜ奇声をあげるかという質問の答えになってないんだけど」 「ゴーストがささやくのよ(キリッ)」 「…………」 ケーキとチキンは予約した。あとは何が必要だ?
風邪が治ったかな? と思っていたら、いきなり熱が出たりした。 風邪をひいてこっち、寒気がするたびに体温をはかっていたのだが、いつも35度4分だの7分だの、とにかく平時よりも体温が低くなっていたのが不思議だったが、7度3分とはいえ、こうして熱が出たのはふつうの風邪らしくてよろしい(本当か?)。 やや回復。
きょうは秋葉原のSNK東京開発部でいろいろと打ち合わせ。 以前はがらんとしていて「本当に開発部なのか? ただのパチスロの筐体置き場じゃないのか?」などと思ったりもしたのだが、いつの間にやら機材も人員も増え、本来なら目にしてはならぬものまで見てしまったような気もする。 月曜日に医者に行ってもらってきた薬が効き始めたのか、一時期のだるさと喉の痛みは引き、あとは鼻のぐだぐだ感さえなくなれば本復、といったところまできた。 来週はもうクリスマスである。 ケーキを予約せねばなるまい。 まずは。
Web拍手で某ゲームについてご意見を寄せてくださるかたへ。 『Mi』でのあのキャラの人称に関しては、以前ブログで発言したことがあったはずなのですが、ゲーム中での表記が一番統一の取れている『3』と最終作に準拠しているだけです。他意はありません。 また、続編うんぬんの話をぼくのところに持ってこられてもどうしようもないので、一番手っ取り早いのは、あなたがS社の経営に口を出せるくらいの大株主になることだと思います。 以上。 閑話休題。 『Mi:reA』特設サイトという、公式サイトとの差別化が今ひとつよく判らないサイトが公開されてしばらくたつが、そちらのほうでアップされているサイドストーリーの解説を軽く。 まず、ニノンがメインの『メランコリア』。もともとは『2』の公式サイト用に書き下ろし、1年以上お蔵入りになっていたものである。 ニノンの姉ミニョンが初代『Mi』に登場した時、ほかのキャラと同じように何のバックボーンも用意されていなかったため、『2』でのニノンの登場に合わせて、「ベアール家はもともとフランス系の移民であり、その源流をたどれば大陸のケルト、古いドルイドの血脈にいたる」という設定を追加した。魔女だし。 実際の評価はよく判らないが、ニノンが登場したことで、当初はただの痛い子としか見られていなかったミニョンも、ごくごく一部では見直されてきたような気がする。 この作品中でのニノンは、マルセイユで静養している身内の見舞いのついでに祖先のふるさとを訪ねたというようなことをいっているが、たぶん、彼女たちの一族は、現在ではアメリカとフランスの双方に住んでいるのだろう。 そのニノンの前に現れる影のない牧師は――お察しの通り、あの人です。 ま、『98UM』登場記念ということで。 次にボガード兄弟メインの『難兄難弟』。これももともとは『2』の公式サイト用に書いた作品で、「どうしてアンディが『Mi:2』に登場しなかったのか?」ということをストーリー面からフォローするためのもの。 ロックが成長した“ギース後”の世界を描いた『Mi』では、すでにアンディも30代の男性であり、護身術の道場の生徒たちとは別に、北斗丸に代表されるような弟子たちを数人持っていることになっているが、かといって30代の舞を書くことがはばかられたため、今回は具体的な描写はしなかった。 まあ、舞ちゃんの場合はいくつであっても若くてかまわないとは思っている(なにしろくのいちだからな)。 ちなみに、テリーとアンディの会話の中に名前が出てくるジョーの弟子のクァンは、旧SNKでお蔵入りとなった『餓狼MOW2』で登場が予定されていたキャラクター。ニュートラルポーズのドット絵を見せてもらったことがあるが、なかなか可愛らしい少女だった。 タイトルの『難兄難弟』とは中国の言葉で、読み方は「なんけいなんてい」。日本語的に読み下すと「兄たりがたく弟たりがたし」といったところだろうか。どちらがすぐれているか優劣をつけがたい、甲乙つけがたいというような意味であり、いうまでもなくテリーとアンディのボガード兄弟のことを指している。 ぐったり。
このところずっと風邪気味で、喉の痛みと鼻のぐずりに悩まされているのだが、きょうは特にそれがひどかった。 それでも、昼すぎまではパソコンに向かって仕事をしていたのだが、やや微熱が出ていることに気づき、おもむろに横になる。日中はネムネムもリムリムもいないので、誰もぼくの面度は見てくれない。 と思っていたら、リムリムが帰ってきた。 もっとも、リムリムの場合、家に帰ってきても家事の手伝いなどを自分から進んでやるような人種ではなく、むしろぼくが締め切り前の修羅場の時でさえ、 「ねー、何か食べるものない? おなか空いたよー」 などと空気も読まずにいってのけるつわものだ。まあ、そんなことができるからといって、そこにしびれもあこがれもしないのだが。 そのリムリム、 布団にくるまって横になっているぼくを見ても、特に気遣うようなセリフひとつ吐くわけでなく、案の定いいやがった。 「あー、おなか空いた。何か食べるものない? あ、今夜はお寿司食べたいな」 まったく空気の読めない少女の本領発揮である。 その後も、ぐったりしているぼくを相手に先日のテストのできがいかによかったかを誇らしげに語り、またぞろバスタブの栓をせずに風呂を入れて警告音を鳴り響かせ、あげく、やることがないので布団の中で『ぶつ森』を始めたぼくのところへ駆け寄るなり、 「ねえねえ、スターレベル5になった!?」 ああうるせえ。おかげでシーラカンスのヒット音を聞き逃しちまったじゃねえかバカヤロウ。こちとらとっくに『ぼくシム』なんざ終わらせてんだよ。 「どうしたの、うれうれ? ぶつぶつ呟いてるけど」 「いや……それよりきみも早く寝たまえ。ぼくの風邪がうつるから」 「ほいほ〜い」 いつもならリムリムのほうが簡単に風邪をひくのに、今回にかぎってしぶといのが憎い。 裏技的な。
『WiiFit』のジョギングに裏技のようなものがあると聞き、さっそくためしてみた。やり方は、スタート直後にトレーナー(マイキャラを先導するキャラ)を追い抜くだけでOKらしい。 それならやれねえことはねえだろうと思い、短めコースでチャレンジしてみる。 ところが、これが意外に難しい。 初めてプレイした頃からうすうす感づいてはいたのだが、このトレーナー、一見するとペースメーカーのようでいながら、実はこちらのスピードに合わせて速さが変わる。こちらが遅いと低速、こちらが速いとそれ以上の高速で、つねにこちらの数メートル先の位置をキープして走るようになっている。 つまり、このトレーナーを追い越すには、純粋にこいつの最高速度を上回る速度で走らなければならない。もはやそれはジョギングではなく、ショートトラックだ。 現にぼくは、スタート直後から懸命にリモコンを振ってかなりの速度で走ったつもりだったのだが、まったく追い越せない。一度追い越したかな? と思った直後にまた抜き返されてしまった。 一瞬抜いただけではダメなのか? はるか遠くまで抜き去らなければダメなのか? 「そんなのムリ! 絶対ムリ!」 頭の中で、根性なし少女リムリムの口癖がリフレインする。 30もなかばをすぎた小太り男が、何が哀しくて夜中に地団駄踏みつつぜぇはぁぜぇはぁ死にそうになっているのかと、客観的に今の自分を見つめて脱力しそうになった時、トレーナーとの距離がふと縮まった。 「いっけえ! ビートマグナーム!」 最後の気力を振り絞り、ふたたび懸命にリモコンを振る! そして足踏みする! ネムネムの視線が冷ややかだったような気もするが、ヒートアップした今のぼくにはむしろ心地よいくらいだ! そしてぼくは見た! トレーナーを抜き去ったところにいたテキトーなポリゴンの犬っころが、代わりにぼくを先導し始めたのを! どうやら自分の近くを同じ方向へ犬が走っている時にトレーナーをぶっちぎると、トレーナーの代わりにその犬が先導してくれるようになり、いつもと違うコースを走れるようだ。 短めのコースでは、終盤にならないと同じ方向へ走る犬が出現しないため、せっかくトレーナーが代わっても面白みを感じる前にゴールしてしまうのだが、長めのコース(島1周ではない)だと、まさにスタート直後に自分を追い抜いていく犬がいるので、スタートでうまくトレーナーを抜くことができれば、あとはまるまるこの犬とのマッチレースになる。 おかげで、これまで燃焼率80%しかいかなかった長めのコースで、ついにロケット燃焼級の105%が出せた。もちろん目標は自己新の141%である。 季節柄。
ウチの正面には女子大がある。塀の内側には大きな木が何本も生えていて、この季節になると、すさまじい量の落ち葉が舞い散り、前の通りがすごいことになる。 なので、定期的に大学の清掃係の人が塀の前を掃き清めるのだが、そのついでに、通りのこちら側も綺麗にしてくれることがある。 で、夜。 吉祥寺のおいしいお店でごはんを食べて帰ってきたぼくとネムネム。ふと気づくと、家の前にこんもりと落ち葉の山ができている。 それを見たネムネムは、やにわに小走りで駆け寄り、落ち葉の山にブーツの右足を突っ込んだ。 「やーっ!」 「……きみ、いきなり何を?」 「いや、ちょっとやってみたくなって」 「……確かきみはぼくより年上女じゃなかったかね? いい年をした手に職を持つ女性が、どうしてそんなおとなげないマネを……」 「こういう無邪気な行為が精神を若くたもつ秘訣なのよ」 「……そうかぁ?」 「アーンチエイジーング!」 本当にそう叫んでまたもやぼすぼすと枯葉の山に足をめり込ませる年上女。 ちなみに、軽く酒は入っていたが、ネムネムはかぎりなく素面に近かった。おそらく完全な素面でも、同じことをやらかしたに違いない。 後編。
DS版のパッケージや取説には、Wii版とそっくりの愛らしいキャラクターたちが載っているが、これはおそらくWii版の素材をそのまま流用しているだけであり、DS版でもこのキャラクターたちが動くと思ったら大間違いである(背景になっている街並みなどはWiiそのままであり、DS版とはまったく無関係)。 以下、興味のないかたはスルー推奨。 前編。
以前、Wii版『ぼくとシムのまち』についてだらだらと書いたことがあったが、今回はDS版について。暇を見て一気に進めたため(スターレベル5)、やり込んだというほどではないのだが、ある程度ゲームの中身は把握したと思うのでまとめてみる。 興味のない人はスルー。 DS版『ぼくシム』発売。
とりあえず、ウレクロタウンにネムネムの分身を住まわせてプレイ中。いつものようにウレシノフという名のキャラクターでプレイしなかったのは、ネムネムが自分のキャラを作ってくれといったからである。 まあ、このゲームで小太りのキャラを再現するのは難しいので、それはそれでよし。 話は変わるが、SNKのKOFMIA特設サイトで、あらたなサイドストーリーが公開された。前回のニノンに続き、今回はテリーとアンディのお話である。 興味があるかたはどうぞ。 年賀状が刷り上がった。
『虎は躍り〜』のあとがきも無事UP、色校もチェック終了。 同時に、春先からちょぼちょぼと書いていたケータイ小説『餓狼伝説』のほうも、最終回のぶんまで原稿を納入した。Docomoユーザーではないぼくには、更新状況をリアルタイムでチェックできないため、いつ頃に完結するのかは判らないのだが、ともあれ、あとは順次更新されていくのを待つだけである。 SNKからは、引き続き別の作品を――といわれているのだが、果たして何をやったらよいものか。いずれにしてもSNKのゲームのノベライズになるとは思うが、うーむ……。 『さよなら〜』の続きを書きながら、ちょっと考えてみることにする。 ――おお、何だかすごく仕事をしているみたいに聞こえるぞ! 相変わらず風邪気味。
体調は悪いながらも、月末に出る『虎は躍り〜』の再校を乗り切ったぼく。 最近は、深夜に『WiiFit』の白い板の上に乗る習慣が定着しつつある。例の小太りドクターへの反抗心を胸に秘め、こいつでどうにか痩せてやろうと思っているのだが、ほんの数日で結果が出るくらいなら世のフィットネスクラブやスポーツジムは商売あがったりになる。 とりあえず、ジョギングが地味に楽しいので、中1日くらいで続けようと思っている。最初の2日間であまりに熱中しすぎ(島1周コースを出現させ、しかも脂肪燃焼度140パーセントを記録した)、翌日はあちこち筋肉痛でひどい目に遭ったので、これはあまり慣れないうちから飛ばすもんじゃないと再確認した次第。 そんなぼくを横目に、ネムネムは最初にMiiを登録したっきり、プレイする気配がまったくない。 そんなネムネムのMiiに、ジョギングの時にさーっと追い抜かれると、ひむひむのMiiに追い抜かれるよりもはるかに腹が立つ。 はーなーやーまァッ!
ぼくが先日のパーティーのお土産にもらってきた洋菓子を勝手に開け、 「こういうお菓子には熱い紅茶が欲しいわね」 と、意味ありげにぼくを見るネムネム。 もちろん言外にお茶を淹れろといっているのである。自分ではまず淹れない。ぼくがさんざんせっついて、それでようやくお湯を沸かす程度である。 「うれうれが淹れたほうがおいしい気がするから」 ということらしいが、この時もお湯すら沸かさなかった。 仕方なく、お湯を沸かしに立ち上がるぼく。 お茶の用意をしながら、「どうしてWiiには『三國無双』がないのか?」というネムネムの質問に、真面目な考察を加えて説明していたぼくは、ふと肩越しに後ろを振り返って驚愕した。 「おまっ……こういうお菓子には熱い紅茶が欲しいとかほざいていたくせに、なぜお茶が入る前にお菓子を食っている!?」 「あー、だって、どういうお菓子かちょっと確かめたくて」 「だったら自分で淹れろよ、お茶ぐらい! それでもきみは女か!?」 「いやあ、この方面に関しては、わたし、雄度が圧倒的だから」 本当にこんな感じのことをほざいたネムネム。 みずから茶を淹れるためにお湯を沸かすことすら女々しいと断ずる圧倒的雄度! |
|