2008年09月05日

御殿場事件控訴審判決総論

御殿場事件控訴審判決要旨を公開
http://angryman.seesaa.net/article/106025073.html

総論の補足
http://angryman.seesaa.net/article/106117333.html


御殿場事件に関しては、あまりにも馬鹿が多いので、怒れる男らしくない、異例の書き方をします。


御殿場事件控訴審判決総論

●取調べがきついから嘘の自白をしても仕方ないというのは説得力に欠ける。
わずか1日、又はその日に認めてる者もいるのだから、その主張こそが説得力に欠けている。


●全員が日付に触れないのは不自然という主張は説得力に欠ける。
供述変更前の段階で、2人の被告人が16日ではないと思うと言ってるのだから、全員が日付に触れていないわけではない。


●判決で、ロープ、生理に触れていないからといって不自然とは言えない。
判決を聞くかぎり、控訴趣意では触れてないようです。
更に、別の被告人ですが、別のHPの控訴趣意の要旨を見ても、この点には触れてません。
合理的に考えるのならば、前の段階で納得できるだけの説明があったと考えるべきです。
我々でも気づくような点を、弁護人が4人も5人もいて、気づかないはずがないでしょう。
気づかないという主張は無理がありすぎですし、弁護人もそこまで馬鹿ばかりではありません。
それらについて推論は可能ですが、ここで言っても無意味でしょう。
ちなみに、生理は9月9日が下り物が多かったから、ナプキンをつけていたと被害者は供述している。
また、これらは補足する意味しか持たず、事件の内容自体の信用性を損なう点ではない。


●日時などの誘導があったのだから、自白全体が信用出来ないというのも説得力に欠ける。
被告人らが全く同じ供述をしてるわけではない。
それぞれに独自の記憶に基づいて供述していることが窺える。
確かに、日時、共謀の場所などは誘導が窺える。
それでも吉村は共謀の場所について、セブンイレブンだと頑なに供述しているのであるから、そこに誘導があったとしても、誘導があったとされる点でさえ、少なくとも吉村は自分の記憶に従って供述しているのであって、それにより全ての信用性が損なわれるわけではない。


●被害者が強姦未遂を母への弁解、又はその他の理由により作出したとは言えない。
ミヤマ、アキバなどの証言でも明らかなように、12日の時点で告白していた。
また、9月9日の4時間に及ぶメールのない時間もそれを裏付けているばかりか、吉村の、一週間前だと思うという供述もそれを裏付けている。
更に、平田が少年審判で述べたことも重大な意味を持つ。
捜査段階では9月16日、電話をかけさせて、無理矢理連れて行ったと供述していながら、少年審判の段階になってそれを自ら否定し、16日か分からない、電話かけさせたか分からない、無理矢理つれていった覚えはないと述べてるのであり、誘導によるものと思われる点を自らの意思で否定しだした。
つまり、自分の記憶に従って、正直に述べたことが窺えるところ、本件強姦未遂事件自体は否認していない。
よって、意図的に作出されたものとは言えない。


●被告人らの否認後の供述の信用性。
被告人らの変遷についても、自分に有利に誇張してることが窺え、信用性を欠く。
否認に転じた後でさえ変遷を繰り返してるのであり、信用性に欠けると言わざるを得ない。
吉村に至っては、暴れたなどと勇ましいことを言っておきながら、その後すぐの車内で「認めろ」と言われて怖くなったなどという供述は無理があり、まるで別の人格のようでさえある。
こうした不自然な点を変遷によって誤魔化している感は否定出来ない。
先輩らの控訴審判決によれば、被害者の胸を揉んでニヤッと笑ったとされる者も、2学年上の先輩たちは認めていないらしいと聞き,ひょっとしたら自分も助かるかもしれないと思って、親に、俺はいなかったんだよと伝えた旨の供述しているのであり、信用性に欠けることは言うまでもない。
また先輩らのうち1人の被告人は、否認すると少年院に行くことになると言われたから認めたと言っておきながら、接見にきた弁護人や、何度もきた両親にその旨の相談をしておらず、信用性に乏しい。
更に、先輩らのうちの1人は、同房の者が証人尋問で、姦淫行為まではしていないが、胸を触ったりキスをしたり、どちらかはした、友達が先にいって、その後自分もやった。相手は後輩の友達で、好みではないが周りの雰囲気に乗せられて勢いでやってしまった。一緒に事件を起こした仲間は、一緒に原付自転車に乗ったりナンパをする友達で、先に逮捕された友だちが言ったため捕まることになったなどと話していたと証言しているのであって、その信用性は皆無といって差し支えない。

また、少年達の口裏合わせをしたという話にしても、平田、モトムラ、などはそのような供述はしていない。
つまり、自ら進んで述べたことであり、十分信用できる。
更に、これは被害者の供述を基に誘導したわけではないことは言うまでもない。

審理不審の点についても、立証趣旨を知らないから明確には言えないが、それが正当なものであるなら、認めないことは考えづらく、ろくでもないものであったことは想像に容易い。
また、本当に正当なものを認められないという主張であれば、即時抗告をおこなわないのは不自然である。
よって、弁護側も無理があることは承知していた。

訴訟手続法令違反の点については、刑事訴訟法第256条第3項にこうある。
公訴事実は、訴因を明示してこれを記載しなければならない。訴因を明示するには、できる限り日時、場所及び方法を以て罪となるべき事実を特定してこれをしなければならない。
つまり、本件での事前共謀の特定は、出来る限りおこなうことで足りる。
よって、本件の認定は推認によるところとなるのであり、法令違反とは言えない。
また、これに伴って訴因変更もおこなわれている。
訴因変更については、公訴事実の同一性が認められるのなら問題ないわけで、行為、結果が同一であるのだから、その点で問題はない。
よって、訴因変更を問題視するのは、お門違いと言うしかない。
その辺の弁護士に、日時の訴因変更は同一性があれば認められるのか?と聞いてみると手っ取り早いだろう。

証明の為の書証などは、一部を認められないからといって、すぐさま全体を認めないことに繋がらない。
それを踏まえて判断することになるだけである。
これは基本的な点、且つ常識であり、これ以上の言葉を要しない。


結論
裁判所の判断に誤りはない。
タグ:強姦
posted by angry man at 16:28| 東京 晴れ| Comment(7) | TrackBack(0) | 重大事件に対しての怒り | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
初めまして。
いつもは読むだけなんですが、
私もずんげさんと同じく御殿場事件から
このブログにたどり着いたものですので
コメントさせていただきます。

この事件に関していろんな記事やブログを見ましたが、
いまだに冤罪派が多いんですね。
私も最初は冤罪だと思っていましたが、
調べていくうちに考えが変わりました。
盲目的に他者から与えられた情報だけを信じる人間は
恐ろしいものです。

分からないんですが、冤罪派の人ってどんな理由で冤罪って
いってるんでしょうか。「物的証拠がないから無罪だ」
っていうのはまだ分かるんですが、無罪だから冤罪っていう
ことにはならないと思うんですが…。
本当に冤罪を証明したいなら、なぜ犯人達は冤罪だという
物的証拠を出さないのでしょうか?いつも被害者の
供述の矛盾点をついてくるだけですよね。
大体9月9日の明確なアリバイが10人ともないって
おかしいと思います。実際に事件があったから
アリバイないんでしょ?って感じるのは私だけでしょうか?
その辺、冤罪派の人に語っていただきたいです。

そういえば、
管理人さんって前回の控訴審?(平成19年8月22日)って
傍聴してました?私がネットで情報集めていたときに、
その控訴審の全文が載っているサイトがありましたので、
もし傍聴されてなかったら1度のぞいてみてください。
あまり意味はないかもしれませんが…。
http://www.tkclex.ne.jp/commentary/zn/zn28135453.html

それでは長文失礼しました。
Posted by MOR at 2008年09月05日 20:04
お疲れ様です。
ありがとうございます。
Posted by m.s at 2008年09月05日 20:30
コメント有難うございます。

MORさん
全く知りませんでした。
貴重な情報有難うございます。
それにしても…、4人分だと長いですねw
読むのに時間かかりました。
が、同房の者の証言の内容が分かったのは、やはり貴重ですし、被告人らの主張の脆弱さもよく分かりました。
やはり、これは有罪以外のなにものでもないですね。
他のみなさんもMORさんのリンクをご覧になってください。
先輩4人の控訴審判決文です。
MORさんには重ねて御礼を言わせて頂きます。
有難うございました。
これに伴って、総論のほうに付け加えさせて頂きます。

疑問の点ですが、彼等はMORさんのように自分で調べることはしません。
ただマスコミの言ってることを盲目的に信じてるだけなのですから、彼らが論理的、且つ詳細に冤罪と思うに足る論を語ることはできないでしょう。
例えば、弁護側の言い分を、有罪とする者達は、尽く触れていかなければなりません。
しかし、冤罪とする者らは、検察側の主張に興味もなく、自分で調べることさえしないのですから、そこに触れることはできません。
彼らは彼らなりに色々な矛盾点などに気づいてはいるのでしょうが、それを調べようとする気概もなく、ただ無条件に批判する人達なのです。
そのような彼等と我々で、会話が成立するわけがないし、同じステージに立つことすら無理なのです。
よって、MORさんの冤罪派の人達にむけた、『お願い』は、当然聞き入れられるわけがありませんw


m.sさん
お気遣い有難うございます。
Posted by 管理人 at 2008年09月05日 21:34
冤罪事件を追いかけているうちにこのブログを見つけました。
この事件については傍聴した訳でもなく人並みの情報しか持っていませんので
コメントは差し控えますが、常々思っている事は
自白調書の信憑性について検察側もそろそろ改善する時期に
来たのではないか、と言う事です。
最近になって一部録音が始まりましたが、自白は依然有効な証拠ですので
その信用性を増すためにもより客観的な方法で取調べが
行われていくよう望む次第です。

本事件と直接関係無いかも知れませんが、一般世論の誤解は
なるべく避けるべきとの思いより書き込みました。
Posted by AH at 2008年09月22日 19:24
訴因変更についてのあなたの解釈は失当ですね。

何のために「訴因の特定」があるのかを考えてみればわかると思いますよ。


あなたの解釈を前提にするのなら、同一の行為に基づくものであれば、日付を変えることで複数の強姦事件について起訴することができることになりますね。
Posted by 通りすがり at 2009年04月16日 09:23
コメント有難うございます。

ちょっと通りすがりさんなに言ってるんですかw
反論出来ないからって、反論出来るように歪曲しなで下さいよw
朝鮮人みたいな人ですね。
Posted by 管理人 at 2009年04月16日 19:43
コメント有難うございます。

美有さん
事実ですよ。
私は彼らとは違い、有利不利問わず、全ての事実を書いてます。
恣意的に曲解するようなテロ朝や長野智子とは違います。
ただ、両成敗というのは賛成出来ませんけどね。
このガキ共がこんなことをしなければ、なにもなかったのですから。
Posted by 管理人 at 2009年06月01日 20:28
コメントを書く
お名前: [必須入力]

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント: [必須入力]

※ブログオーナーが承認したコメントのみ表示されます。
この記事へのトラックバックURL
http://blog.seesaa.jp/tb/106058714
※ブログオーナーが承認したトラックバックのみ表示されます。

この記事へのトラックバック