石井慧、戦極で８月にもプロ格闘家デビューへ

「戦極」のリングに上がることを発表した石井慧

　プロ格闘家に転向した北京五輪柔道金メダリスト・石井慧（２２）＝国士大＝が１日、東京都内で記者会見し、総合格闘技の「戦極」からデビューすることを明らかにした。近日中にファン公開で正式契約を結び、早ければ８月にもデビューする予定で「相手は誰でもＯＫ。打撃の面では自信がついた」と語った。

　石井は米国最大の格闘技イベント「ＵＦＣ」とも交渉していたが、最終的に戦極を選択。「日本で応援してくださる方のためにも、はじめは国内で活躍する姿を見せたい気持ちが強くなっていった。（戦極側が）すぐに声を掛けてくれたから」と理由を説明した。

　石井は２か月に及んだブラジル合宿を終え、先月１７日に帰国。翌日に開いた会見では米国で年内にデビュー戦を行う路線に変わりがないことを強調した上で、「アメリカで総合格闘技のチャンピオンになって、ハリウッドスターになりたい」と宣言していた。

　石井慧「すぐに声を掛けてくれたから戦極を選んだ。将来、ＵＦＣに参戦したい気持ちはある。デビュー戦の相手は、選べる立場にはないが誰でもＯＫ。練習して打撃面では自信がついた」

　◆戦極　２００８年３月に旗揚げ興行を行った総合格闘技イベント。人気を誇ったＰＲＩＤＥが０７年に活動を停止し、総合格闘技の存続が危ぶまれたが、それに代わるイベントとして誕生した。ＰＲＩＤＥを主戦場としてきた柔道バルセロナ五輪金メダリストの吉田秀彦、ＰＲＩＤＥライト級王者だった五味隆典らも加わった。