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2009/06/01

RIFAとデジカメがエロ写真を堕落させた

Nikon デジタル一眼レフカメラ D300

Nikon デジタル一眼レフカメラ D300
価格:(税込)
発売日:2007-11-23

エロサイトをつらつら眺めつつ、エロ写真の進化と退化について考えてみようという試みなんだが、とりあえず、そうだな、SCHOOLGIRLS HUNTERという英語のリンク集があるので自力で探してください。いや、すぐに見つかりますw で、日本語のリンク集は邪魔な広告やオマケが多くて目的地がサッパリ見あたらなかったりするんだが、外国のヤツはシンプルで判りやすい。

さて、ここから先はSCHOOLGIRLS HUNTERの画面に沿って説明します。まず、タイトルの下に画像付きでG-QUEENのギャラリーがあるんだが、そちらはまぁ、宣伝ですね。で、その下に、左側にPremium Asian Sitesというコーナーがあるんだが、そちらは有料サイトへのリンク。右側にSpecial Quality Linksというのがあり、それは無料の画像がいっぱいあるわけです。で、その最下部にcontinue page2 とあって、それをクリックすると過去ログのページに飛びます。page2は凄いよ。数千ページのエロサイトにリンクしている。東熱とかガチん娘とか太平洋とか、そうした著名サイトの過去ログ無数です。で、とりあえずそこら辺の写真について語ろうと思うんだが、素材はエロでも、テーマとしては主に写真撮影の技術的な話なので、まぁ、関心のない人にはどうでもいいような話です。

ところでおいら、エロ写真史の研究家なんだが、日本のエロ写真においては1970年代に大きなブレイクがあったわけです。松尾書房という会社が、一般的な書店販売に頼らない、通販とか特殊書店(いわゆるビニ本屋)経由のグラフ誌を作るわけだ。で、最初は一般的なエロ本の写真とあまり変わらなかったんだが、しばらくすると写真が大きく変わる。当時、写真学校を出たばかりの若いカメラマンが参入して、当時はまだ珍しかった「ストロボ」というモノを持ち込んだのだ。

東京オリンピックのポスター、あの有名なクラウチングスタートの写真を撮った時には、東京中の大型ストロボを全部掻き集めたというエピソードがあるんだが、逆に言えばその当時は、大型ストロボというのが、その程度しかなかったわけです。写真業界でもマイナーなエロカメラマンはそんな高価な機材使えなくて、1960年代のエロ雑誌のカラーグラビアというのは、たいてい、写真用電球というのを使ってます。それも500w一灯かせいぜい二灯。ディフューズもしないでダイレクトですね。当時はフィルム感度が非常に低くて、ASA40とか。ASAなんて知らないか? ISOと同じです。そうした環境で撮るので、動きのある写真は撮れない。ポーズ付けた写真ばかりでリアリティがないです。

それが、1970年代中頃になると、若い、写真学校出のカメラマンでも自前で大型ストロボ持っている時代になったわけだ。で、今でも活躍している鈴木重機という人なんだが、松尾書房でストロボ使った写真を撮り始める。1974年あたりですね。写真のアガリが綺麗なので、あっという間に大型ストロボが業界のスタンダードになるんだが、このスタイルはつい最近まで続きます。今でも雑誌の写真なんかはそれで撮っていると思う。

大型ストロボというのは、基本的には「点光源」です。それを適度にやわらげて使うんだが、方法としては「傘で反射させる」とか、「半透明のモノでディフューズする」という事になる。エロ本屋関係は傘でバウンスというのが基本ですね。場合によって、傘でバウンスした上で更にトレペでディフューズしたりもする。SM屋さんはスポットで直当てしたりする。左右からスポットで直当てしてエッジを光らせて、「見えてはイケナイ部分は影で隠す」なんていうのが腕の見せ所だったりするんだが、業界では杉浦則夫ライティングと呼ばれますw で、こうした大型ストロボというのはカチカチの硬いライティングから、曇り日のような柔らかいライティングまで自由自在にコントロール出来るわけで、通常、二灯~三灯を組み合わせて使います。

スチール写真の業界では
「太陽はひとつだけ」という有名な言葉があって、何灯使おうとも、メインは一灯だけです。どこかから強い光が当たっていて、影になる部分をそれより柔らかくて弱い光で「起こす」というのが基本。写真学校でブツ撮りとかやると、このライティングを徹底的に仕込まれます。おいらは学校には行ってないので自己流です。おいらの場合、天井の真上から人物にトップライトに強い光が降りそそぎ、あとはレフで起こしたり、傘やトレペでやわらげた光で補足します。まぁ、定番の、ごくナチュラルなライティングだな。

それが、最近では違うわけだ。特にネットのエロサイトにおいては、あくまでもメインがムービーになり、スチールはその合間に撮るようになってしまったので、照明器具もストロボというわけに行かない。ムービーは定常光でないと撮れないわけです。そこで最近、よく使われるのがRIFAというヤツなんだが、傘の中に蛍光灯やハロゲン電球が入っていて、普通はそこにディフューザー付けて使います。フィルムだったらそんなんじゃ暗くて撮れないんだが、今ではデジタルなのでカメラ側でいくらでも感度をあげられる。なので、ネット用に撮られた写真のほとんどがRIFA使ってると思われる。で、ストロボというのは点光源を自分の好きなように加工して使うわけで、長い歴史があるので、アタッチメントも豊富なんだが、RIFAではどれも似たり寄ったりで、みんな同じようなライティングになってしまうわけだ。

しかも、メインが「ビデオ」というので、ここでも問題がある。ムービー業界では「Vシネマ」というのがあるわけだが、アレって、ビデオとどこが違うのかというと、映画屋さんが撮るのでライティングが凝ってるわけです。光を計画的に組み立てて、被写体に立体感を出すようにコントロールする。映画屋さんの現場では、照明屋がいちばん威張ってますw 光がないと、何も撮れないから。ところが、エロビデオではライティングは「ドキュメンタリー」なので、「生で正面から直当て」みたいな、「写ってりゃそれでいい」的なモノになってしまう。なので、同時に撮られるスチールにしても、「RIFA使って面光源を正面から直当て」という、決まり切った、面白みのないライティングになってしまうわけですね。

まぁ、コトはカメラマンに限らないんだが、世の中、不景気でみみっちくなっているので、なかなか専業では食えない。例によって、おいらの友人であるパイパンカメラマンの一真社なんだが、芸能関係やったり、ブライダルやったり、広告(といってもチンケなもんだが)やったり、ダボハゼみたいに何でもやらないと食えないようでありまして、なかなか、ひとつの世界を掘りさげて極める、というのが難しい時代なんだけどね。それにしても今のインターネットのエロ写真は極端にレベルが低いので、何とかならんもんかな、と思うんだが、自分はやってないのでどうでもいいです。

コメント

見せたいものに光を当て見せたくないものは影に、基本だわね。
5絞り落とせば黒になります。
が、影にニュアンスあり。

おいらチャージの遅いストロボが嫌いなのでスタジオではマイナーかもしれんが「木町ストロボ」使ってる。

昔傘にトレぺ被せてモデリングつけっぱなししてたら燃えたわ。

下記アップしました。

麻生さん、神楽坂の芸者さんがいる「幸本」で、一晩176万円の調査研究費(研修会費)って何の調査研究をしてたんですか?
http://soba.txt-nifty.com/zatudan/2009/06/post-2256.html

↓総務省のHPでの政治資金収支報告書の資料30ページ目をキャプチャ
http://soba.txt-nifty.com/photos/uncategorized/2009/06/01/20080912.jpg

↑そのURL↓
http://www.soumu.go.jp/senkyo/seiji_s/seijishikin/contents/000024737.pdf

年を重ねるにしたがって 口うるさくなるわけが分かりました。
こだわりの歴史が 浅はかな現状に 物言っているのですね。

>なかなか、ひとつの世界を掘りさげて極める、というのが難しい時代なんだけどね

私のような薄っぺらい消費者のせいですね、ごめんなしゃい。
こだわりの職人さんが嘆くはずですねw

見えることがウリだった時代から抜け出せないのは
製作サイド経営サイドの勘違いが元な気がする。
消費サイドのいやらしさ探求はフェチへ流れ込み、横流れで変態道を漂流中。
あの海域の漂流マヒは帰還を困難にする。消費サイドは被害者かもしれない。

思うに、「見えそで見えないパート」と「見えるパート」を楽しめるといいかも。
この場合「わかってる感」が塩加減になる訳です。カタルシスを「わかってる感」で操る。
料理人の腕が火や塩のさじ加減に出るのと同じですね。エロも職人の正道に立ち返る。
やらしさとはなんぞやを突き詰める「やらしさ職人」になる。いや誰かなってw

人は「いないいないばあ」から成長しないのかもしれない。

昔よりモデルの質が向上してるのに最近のエロ雑誌にそそられないのは
オラが年寄りになった所為ではないんですねw

#エントリーの内容に関係ないコメントはうざいだけだぞ>SOBA

ウチの旦那も嘆いてましたわ~最近のエロスについて。
写真のレベルとかも分かる気がするけど、平気で脱ぐ女の子が
たくさん居るのにもおばさんはビックリですよ。
あれだけの数が居れば出演料だって安いんでしょうし。

>やらしさとはなんぞやを突き詰める「やらしさ職人」になる

は~い!私それ希望しま~す^^
これから学校へ行くので色々と試してきますwwイヒヒッ(エロ笑)
つか、学校の役員なので用事で行くんですけどね。

んじゃ、行って来マスカキw

Met Art を見なさい。
ということですね?!

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