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自分はmixi同様、この手のサービスには登録していないので影響はないのですが興味深いので少し調べて見ました。
アドテックス事件との絡みは今更感がありますが、利害関係が無かったので全く印象に残っていませんでした。
なので、転落の軌跡からまとめています。
■概要
Internet Watchの記事によると、同窓会サイトこの指とまれ!が今月2日からサービス停止に陥っています。
3週間が過ぎた今も、何の進展も無いため心配の声が多くなっており毎日新聞にも記事が出たようです。
事務局広報部のブログをGoogleキャッシュで見ても、予定されていたメンテナンスの失敗では無さそうです。
そういう予期していなかったトラブルであれば、原因究明に多少時間がかかるのは理解できます。
しかし、復旧に時間がかかるのはバックアップが機能していなかったと思われます。
ゆびとまの社是は、「不可能とは、ちょっと時間がかかるということ」だそうですが、サービスの復旧見込みは「不可能」でしょうか?
またサービス継続の問題の他に、毎日新聞の記事にあるように、350万人(魚拓によると昨年11月時点で3,724,574人)の個人情報の行方が心配されています。
運営会社「この指とまれ」の登記上の所在地の東京都中央区のビルは空室。管理会社によると既に事務所を引き払ったといい、電話は不通。連絡先のメールアドレスへの毎日新聞の問い合わせにも返答はなかった。
と書かれていて登録していた人は、修正も削除も出来ない状態でより一層不安を煽られますね。
これに関して、問い合わせた方のブログによると、サポートセンターから以下のようなメールを受け取っているようです。
ゆびとまサポートセンターです。
いつもご利用頂き、誠にありがとうございます。ご迷惑をお掛け致しておりまして大変申し訳なく存じます。
障害について現時点(5月7日18:00)でのご報告をさせていただきます。
現在、システムが全面的にダウンしており、原因究明とその復旧作業を
継続しております。
しかし、システムの完全な復旧とサービスの提供開始の見込みが立って
いないのが現状です。なお、個人情報の漏洩は一切発生しておりません。
会員の皆様には心からお詫びを申し上げます。
この文面を信じるなら、原因究明と復旧作業を行っている最中であり個人情報漏洩は発生していないとしています。
外部からハッキング等により攻撃された可能性は無いという事でしょうか。
しかし、そもそも個人情報漏洩の可能性が浮上したのは今回が初めてでは無かったようなのです。
Wikipediaに掲載されている、ゆびとまの項には次のような事実が記載されています。
2007年2月の株式会社アドテックスをめぐる民事再生法違反事件で逮捕された暴力団幹部らが、2006年2月から株式会社ゆびとまの経営に加わっていたというのです。
この事件当時、ヤクザのシノギや、DM業者への転売等、内部での悪用があった可能性がブログ等で指摘されていました。
実際、上記の問い合わせた方のブログには、卒業校の登録をしたら人事新報社という卒業校とはなんの関係もない会社から同窓名簿を10800円で作るという内容の
ダイレクトメールが届いたというコメントが寄せられています。
[追記]
毎日新聞の続報が出ていますが、「ゆびとま再建委員会」事務局なる組織の発表によると2週間後の6/14をサービス再開目標にしているとのこと。
発表の要旨をまとめると以下の5点になると思われます。
(1)「株式会社この指とまれ」による障害復旧は困難と判断した(=システムを把握している社員が居ない?)
(2)サービス復旧に関する作業全般及び復旧後の当サービスの管理業務を「ゆびとま再建委員会」に"移管"(=経営権の放棄?)
(3)「ゆびとま再建委員会」とは、取引がある"複数企業"、数名の"ヘビーユーザ"で構成された組織(=ステークホルダーは誰?)
(4)旧システムを破棄し、システムを新たに開発してサービスを移管することも検討して"同時並行"で作業中(=現行システムの再起動は有効な打開策にならない?)
(5)個人情報を含めたすべてのデータは委員会にて"完全に保全"されている(=データの漏洩も消失も無い?)
原因が何だったのかが見えないのは、それを責任もって説明する判断可能な人間が居ないと言う事でしょうか?
データが完全に保全されていると言うには、まさか「サーバが物理的にそこにある」からという事はないはずで、
技術的に何が起きているのか説明しないで、サービス復旧をもってかえさせていただきますで信頼が得られるのでしょうか?
2007年02月21日の株式会社ゆびとま代表取締役の変更および一部報道に関するお知らせのほうが、まだ個人情報への説明が良く出来ていたように見えます。
2004年09月02日 移行に伴うシステム障害が報告されています。
こちらはシステム障害時の対応として、最低限の誠意が伝わってくる文面になっているように見えます。
今回の連絡先アドレスのドメインから調べると、ある会社が登録しているようで再建委員会の1社と思われます。
【ネット】 会員350万人、同窓会支援サイト「ゆびとま」突然停止…既に事務所は引き払われる?
562 :名無しさん@十周年:2009/05/31(日) 21:15:51 ID:rI6I4b740
>>551
yteドメインから追っていくと、この会社なんだけど、
代表取締役社長を、GIFファイルで書くのはふつうなのか?
http://www.active-cell.jp/corp/images/a.gif
ttp://www.active-cell.jp/corp/index.html
また、原因については2ch情報なので信用は禁物ですが資金繰りの悪化が指摘されています。
418 :友達の友達の名無しさん:2009/03/03(火) 15:36:51 ID:U3IRJflq0
ここの株主のDKM株式会社は超悪徳企業w419 :友達の友達の名無しさん:2009/03/06(金) 14:04:38 ID:S/puvAJa0
皆様、ゆびとまやDKMと仕事で絡まないように。
お金払ってくれませんよ。泣いてる人が沢山いるはず。462 :友達の友達の名無しさん:2009/05/09(土) 16:00:01 ID:GcMR6rWP0
トラブルの原因は、どうやら借金のかたに全サーバーを差し押さえられた模様
技術的な問題ではないらしい495 :友達の友達の名無しさん:2009/05/26(火) 15:58:12 ID:MHmnMUexP
障害ではないな
どんな障害でもハード買い直してバックアップ戻せば復旧するはず
バックアップ戻すのにこんなに時間はかからない
障害のあったハードを修理するにしても時間がかかりすぎ
どうやら>>462がマジっぽいな
どっちにしても、そのうち「ゆびとま終了のお知らせ」が出そうな悪寒506 :友達の友達の名無しさん:2009/05/31(日) 05:31:22 ID:+yH+DL/5O
融資の返済が出来ず
動産担保でもある事務機器が差し押さえられましたよ
つまり全サーバ外されちまった某関係者
■ゆびとま転落の軌跡
老舗サービスがどうしてこのような事になったのか…2007年の事件前後から追ってみました。
2001年頃、2chの起業・経営学板では、ゆびとまに関するネガティブなスレッドが立てられていたようです。
2001年当時から現在まで続いているスレッドもありました。
2004年9月システム障害時に立てられたスレッドはこちらです。
この類の情報は、2chでは良くある有名企業に対するやっかみが多く含まれていると思いますが…。
一方、ゆびとま側の当時のスタッフによる記事はゆびとまコラムで確認できますが2005年で更新が止まっています。
2004年のBetween7,8月号に小久保社長(当時)の記事がありました。
実名登録以外認めず、セキュリティや情報管理を徹底し、安心して参加できるネットワーク作りに配慮した
とありますが、暴力団の侵入を許した後でもそれが維持できていたのか?というと甚だ疑問…たまたま個人情報の価値を知らなかった間抜けなヤクザだったという事でしょうか。
まさか、脅されて経営を明渡したような人たちが、データを死守したとは思えませんからね。
2005年11月07日 GETTIとゆびとまが資本提携、創業者の小久保徳子氏が社長を退いています。
Internet Archiveで追跡すると、その後も役員の交代が続いており社内の混乱が伺えます。
この時の経緯は毎日新聞の記事に書かれています。
合併から約2週間後に開かれた臨時株主総会で、下村容疑者が女性社長にスキャンダルがあると中傷し、「社長にふさわしくない。辞めなければ解任動議を出す」と発言。当時、地方自治体の首長選に立候補していた女性社長はトラブルの拡大を懸念し、辞任に追い込まれた。
06年2月には、IT会社社長に対して「ゆびとま」の経営から退くよう要求。社長が反発すると下村容疑者が元山口組系暴力団の組長であることを告げて恐れさせ、経営から手を引かせたという。
2005年12月09日 ゆびとま、ゆびとまエージェンシーを吸収合併
2006年02月05日 小久保徳子氏が長崎県知事選挙で落選
無所属となっていますが、市民団体「虹の県民連合」が要請とか民主党議員が張り付いていたとか。
2006年02月07日 「株式会社ゆびとま」株式一部譲渡で日本スポーツ出版社の子会社化
月刊ゴングで導入した組版ソフトの説明会に後に逮捕される社長の写真が載っています。
2006年03月23日 新生「株式会社ゆびとま」、事業方針説明会を開催
2006年10月30日 インデックスHD「株式会社ゆびとま」子会社化の計画を発表
2006年11月09日 インデックスHD「株式会社ゆびとま」子会社化断念
2007年02月19日 「株式会社ゆびとま」暴力団関係者の関与が発覚
事業会社は「諸条件で調整がつかなかった」としているが、関係者は「ゆびとまを調べたところ、暴力団関係者(下村容疑者)がいることが判明したため合意を取りやめた」と話している。
これを裏付けるのが、山岡俊介氏のブログ記事(2006年11月19日)でしょう。
・巧妙に仕組まれた乗っ取り 元組長に支配された「ゆびとま」 [1] [2] [3]
・ゆびとま、役員逮捕で登録者数が約9000人減、役員刷新で立て直し目指す
・「週刊ゴング」「ゆびとま」イメージダウンの深刻度
・代表が広域暴力団元組長だった会員制サイト「ゆびとま」約360万名の個人情報は本当に大丈夫か?
・「個人情報流出の事実はない」元社長ら逮捕でゆびとまがコメント
・ゆびとまの教訓磯崎哲也氏
2007年8月29日 「株式会社ゆびとま」から「株式会社この指とまれ」に事業売却
この時点で、この指とまれ!のURLが変更されています
旧)http://www.yubitoma.or.jp/ (whois)
新)http://konoyubitomare.jp/ (whois)
2008年07月25日 「株式会社この指とまれ」が資本提携
ポイントバンクサービス株式会社(yahoo地域情報)
現在、ポイントバンクサービスの会社ページは閲覧が出来ません。
2008年07月30日 「株式会社この指とまれ」が業務提携
ネットプレナーという会社のサイトは見れました。
社長とスタッフのブログも存在します。
会社所在地も異なるので、経営には関与していないのでしょうね。
ゆびとまホールディングス株式会社の制作実績を2008年06月01日に、ゆびとまマトリックスの制作実績を2008年07月01日に公開しています。
2008年末 小久保徳子氏、株式会社アイシーティアイのコールセンター事業担当役員就任
■関連リンク
(ゆびとま)
・無料のハガキ郵送サービス
・アドテックスに民事再生法違反の疑い
・「ゆびとま」サービス停止問題、再建委員会が結成される
(サービス障害の類似案件)
Doblog
・NTTデータが運営するBlogサービス「Doblog」に障害、1週間経った現在も閲覧不可能
・NTTデータ、Doblog終了へ。「技術的知見・運営ノウハウの蓄積は達成」と強調
答えてねっと
・「答えてねっと」難航中
・「答えてねっと」本日再開
・「答えてねっと」が2009年7月終了へ
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