オーストラリアのタバコ事情
世界それホント?会議
今日(5月31日)は、国際禁煙デー。世界的に禁煙を呼びかける日になっている。また今日から一週間は禁煙週間ということで、喫煙者にとってはなんとも妬ましい日々である。
タバコが大人のステータスであったり、ハンフリー・ボガードがかっこよくタバコの煙を吐き出していたのは、はるか昔の話。世界的に禁煙の流れは止めようがなく、日本でも4月からJR東日本のすべての駅で禁煙になったりと、喫煙者にとっては日に日に肩身が狭くなっているのが実情だ。
そんな中、世界に目を転じてみると、それぞれの国でなんとかして禁煙させようという動きがある。例えば、タバコのパッケージ。日本のタバコには、例えば「人により程度は異なりますが、ニコチンにより喫煙への依存が生じます」とか「喫煙はあなたにとって脳卒中の危険性を高めます」などと印刷されており、喫煙者に警告を発している。しかし日本はまだ穏やかな方なのだ。
オーストラリアのタバコには、咽頭ガンに侵された口腔の写真や、脳卒中で出血した脳の切断写真などがでかでかと印刷されており、かなりグロテスク。もちろんガンなどへの警告文もぎっしりと書かれている。タバコを吸おうとパッケージを取るたびに、かなりゲンナリするのではないのだろうか。
さらに追い討ちをかけるように、タバコの止め方までご丁寧に記述されており、もういいや、禁煙しちゃおうという人はパッケージを見れば禁煙プログラムを実施してくれる施設への連絡までできるようになっている。まさにご丁寧というか、喫煙者にとっては四面楚歌、王手飛車取り(?)を喰らったような状況である。
ちなみに日本の喫煙率は日本たばこ産業の調査によると、平成20年で男性39.5パーセント、女性12.9パーセントだそうである。昭和40年の調査では男性82.3パーセント、女性15.7パーセント。男性の喫煙率が約40年で半分以下になったことがわかる。
今後ますます禁煙への内外の圧力は高くなっていくだろう。タバコ税の大増税なんて話もチラチラ聞こえてくる。さて現在喫煙している皆さん、これからもタバコを吸い続けますか? それともこれを機会に禁煙しますか?
(世界それホント?会議 久保田)
■参考サイト
世界それホント?会議
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