2006年08月02日

Q.出産準備は何を用意すれば良いのでしょうか?

A.必要最小限のものを用意すれば良いと思います。

とは言っても、何が必要最小限なのかわかりませんよね。


参考として、私が用意したもののリストを書きます。


《出産準備・・・赤ちゃん用》

1.タコ糸:臍の緒をしばるためなので、30cmが2本あれば十分。
      工作用で家にあったものです。
      出産直前に熱湯消毒をしました。


2.断ち切りバサミ:臍の緒を切るため。
           やはり出産直前に熱湯消毒。
 
3.布おむつ:ドビー織のものを40枚・・・いただきもの

4.おむつカバー:ウールのものを4枚・・・いただきもの

5.肌着:綿の長着と短着を4枚ずつ・・・いただきもの

6.ガーゼ:4枚・・・いただきもの

7.おしりふき:ぼろのTシャツなどを10cm四方に切っておきました

8.おしめよう洗濯干し:20枚干せるもの。


「えっ?」と思われましたか?

私は、出産に必要なものしか準備しませんでした。

赤ちゃんと添い寝するつもりだったのでベビー寝具は無し。

新生児の服はきっとお祝いで頂くと思ったので、無し。

母乳のつもりだったので、哺乳瓶その他は無し。

タコ糸と断ち切りバサミは、助産師が間に合わなかった時のために用意。

産後直後以降に「必要になるかも知れない」ものは、必要になってから購入すればよいと思って、準備しませんでした。

沐浴は、台所に水きり用に使っていた、たらいの中でしましたし、バスタオルなども、大人と同じものにしていました。

石けん類はしようしないつもりだったので、ベビー石けん類も用意しませんでした。


今から思うと、できれば、綿のものはすべてオーガニックコットンにしてあげたかったと思います。

第1子を出産する前にはオーガニックコットンに関する知識がなかったので、仕方がなかったのですが、物持ちが良いため、3人目でも、同じおしめをつかっているので、それなら、多少高くても、品質が良く、肌にも環境にもよいものを使いたかったなあ、と思うのです。

ベビー布おむつ【10枚セット】◆純オーガニックコットン100%のタオル・衣類・キッズ&ベビー用...ドビー織生地の反物【幅33cm×10m】◆純オーガニックコットン100%の衣類・寝具・タオル&バス...松山油脂[オーガニックコットン]EMSバスタオル



《出産準備・・・お母さん用》

1.汚れても良い裾の長めのTシャツ

2.産後の腰を固定するためのさらし・・・おむつ用と同じ布3m

3.産褥パッドの代わりの古いタオル類・・・10枚・古いおしめでOK

4.綿のショーツ・・・3枚・3をはさみこめる大きさ

5.スパッツ・・・3枚・タオルのずれ&下半身の冷えを防止

6.タオル・・・産後直後に熱いお湯でしぼって体を拭きます

7.レッグウォーマー・・・綿製のもの・下半身の冷え防止

8.布ナプキン・・・悪露対策

9.ソフトブラ・・・特大


補正下着は体に良くないので使うつもりがなかったので用意せず。

第1子の時は、浴衣も用意しましたが、動きにくくて使わず。

いちいち着替えられないのに、訪問客は産後当日からいつも来るので、パジャマでなく、Tシャツとスパッツで過ごすことにしています。

下半身を冷やすのは、母乳の出にも悪いですし、昔から産褥期は体を温めることが大切だと言われているので、夏でもレッグウォーマーをしていました。

1人目の出産の時は、紙オムツと同じ、プラスチック製の産褥パッドと紙オムツをあてがわれたのですが、あまりに気持ちが悪く、蒸れて痔になりかけたので、2人目の時は、紙オムツの内側に布をしいて使用してみました。

それでも、おしりが暑くて蒸れたので、3人目の時は、綿の下着と厚手の布で対応したらとても快適でした。

母乳の出始めは、胸が張って痛いのと、飲み始めるとぼたぼた母乳がたれてしまうので、一番大きいサイズのソフトブラにタオルをはさみこんで使っていました。

メイド・イン・アースの布なぷきん【昼用/きなり】◆純オーガニックコットン100%のタオル・衣...メイドインアース オーガニックコットン布なぷきん 夜用布ナプキンには優しいオーガニックコットンのショーツをオーガニックコットン「サニタリーショ...オーガニックコットンサニタリーパッド大5枚組【NEW】★オーガニックコットンレッグウォーマー(カラードコットン)ユニセックスTシャツ!オーガニック・コットンきなりTシャツ〈M・XMサイズ〉伸縮が良く、ぴったりフィットするベア天竺動きやすくて着やすいインナー。オーガニックコット...

あとは、あるものでなんとかなるものです。


他にあったら便利だったもの、無くても大丈夫なの?と不安なものがありましたら、コメントに書いてくださいね。
posted by Esperanza at 06:04| Comment(2) | TrackBack(1) | 自宅出産 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006年07月28日

Q. 自分達だけで出産した時は出生証明書はどうするのですか?

A.自分達の子どもである証明をしないといけなくなります。

私は、3人目も自宅で出産したのですが、夫と子供達以外に立ち会った人がいませんでした。

出産証明書には、医師または、助産師のサインが必要です。

何らかの事情で、専門家が立ち会えなかったときも、事前に健診でお世話になっていたり、分娩介護を依頼していれば、一般的には立ち会ったことにして、サインをしてくれます。

実際、2人目の出産の時には、助産師が来る前に自分で産んだのですが、出生証明書にはサインをしてくれ、分娩料金もしっかり取られました。

(第1子の時に通った母親学級で知り合った助産師は、分娩に間に合わなかった時は分娩料金は受け取らないと言っていました。規定はありますが出産は自由診療なので、助産師によって対応が異なります。)


3人目の出産は、初めからプライベート出産のつもりだったので、出生証明書を提出するために必要だと思われる証拠の準備をしてありました。

まず、妊娠していた証明。

健診にも行っていなかったので、臨月に入ってからの全身の写真。

正面からと横からと。

*お腹の部分だけは、服を着ないで撮影した方が良いと思います。

いつも、出産まで、近所の人が妊娠に気が付かない程度にしかお腹が大きくならないので、近所の人の証言、、、というのは無理でした。


次に自宅で出産した証明。

出産直前から直後までのビデオ。

人に見られるかもしれないことを考えて、裾の長いTシャツを着て出産。

胎盤がついたままの赤ちゃんの写真。

産後当日の全身の写真。

正面からと横からと。

最後に大切な、臍の緒。


出産の翌日に、夫が役場に出生証明書と母子手帳をもらいに行きました。

名前を決めて、写真を添付した出生証明書を産後10日以内に提出。

その時に、児童手当と出産一時金の申請をしました。


書類は村から最寄の法務局へ提出され、後日、電話で予定を調整した後、調査員が家に来ました。

調査書類は10枚近くもあり、非常に細かく質問をされました。

なぜ専門家の介護がなかったのか、健診には行ったのか、誰が妊娠を知っていたのか、その人の住所は。。。

話したことはすべて記録され、、、いわゆる事情徴収ですね。

事情徴収が終わったあとは、調査員の方と歓談??

これからお子さんが欲しいという方だったので、自宅出産や妊娠中に気をつけることなどの話をしました。


調査員が来るまでに3週間以上かかってしまいまい、その後、正式に村役場で出生証明書が受理されるまで、1ヶ月近く子どもは「名無し」のままでした。

私の住んでいる地域では前例がないということでしたが、これで、次の方からは、もう少しスムーズに手続きがすすめられるかもしれません!


ちなみに、なぜ、出生証明書が必要なのかといいますと、歴史的に、どうしても跡継ぎがほしい家では、嫁を人の目に触れないように隠しておいて、他人の子どもをもらってきて、嫁が産んだように細工するということがあったようです。

血統主義・戸籍主義の日本では、誰から生まれた子であるかが非常に重要になるので、これらの手続きは必要になるようです。

手続きは地域によって少しずつ異なるようですが、必要なのは「自分から生まれた子供であることを証明するもの」であることに変わりありません!
posted by Esperanza at 06:00| Comment(9) | TrackBack(0) | 自宅出産 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006年07月21日

Q.体のリズムに合わせた出産というのを具体的に教えてください

A.2人目の出産も自分たちだけのお風呂での出産でした。

非常に満足のいく出産ではあったのですが、ここでは、一般的な陸上??での出産においての、体のリズムに合わせた出産についてお話します。


私が3人目の出産で参考にしたのは、この本です。

【自然に産みたい−5人の子供を自宅出産した記録】


夫も留守の寒い雪の日の自宅出産。

暑い夏の自宅出産。。。淡々と、でも克明に描かれる出産の光景は、今まで聞いてきたお産のイメージとは全然違いました。

出産が日常生活の延長線上にあることがわかります。

自分達だけで産む、、、その時に必要な情報を入手するのは、結構大変です。

以前紹介した、【生きてるだけで、いいんじゃない】
にも、自宅&バリ島での自分達だけでの出産について書かれているので、参考になりました。

不思議なのか、当然なのか、両著者ともマクロビオティックを実践しています。

マクロビやっている人に共通しているのは、自分の体の欲していることに敏感である、、、ということです。

そして、それは、出産をする時に、一番大切な能力だと思います。

特に、自分で産もうとする人にとっては、この能力がないと、産むことが不安になってしまうと思います。


産む時の体のリズムというのは、体が何をしたいのか、感じることでわかってきます。

陣痛が始まると、自然に体の中の浄化が始まります。

陣痛の合間にお通じが何度もあり、水分も取りたくなくなります。

子供が生まれるまで食欲もなくなります。

吐き気が起こる人もいますが、安心して吐いてください。

陣痛を軽くするにはどうしたら良いのか、それは人それぞれなのですが、動物の本能により近い人(私??)は、1人きりになりたくなります。

マッサージをしてもらうのが気持ちよいと思うなら、呼吸に合わせて手の温かい人にマッサージをしてもらうのも良いかもしれません。

私は、誰にも触れられたくなくなるのですが。。。


体の中の不純物が全てなくなると、自然と、赤ちゃんを産むことに集中できます。

体の中に波のようにおしよせてくる陣痛。

その波に乗ってしまうと、痛みも忘れてしまいます。

波に合わせて深い呼吸を。。。

何度も呼吸をしてかまいません。

波が引いていく時には快感を感じることができます。

体の欲求に合わせて体位を変え、、、

体の欲求に合わせて静かに声を出し、、、

すると赤ちゃんの準備ができて降りてくるのがわかるのです。

会陰も熱くなり、自分で内診をするために手を入れようすると、すうっと広がってくれます。

痛みの質が突然変化し、どうしようもないあらがいようのない波が訪れたら、もう赤ちゃんが出てくる瞬間です。

ここでいきまない、、、のは私には無理でした。

自分の体の欲求のまま、水泳部で鍛えた肺活量を最大限に利用して、本当にながーく息を出して、いきむと、ぬるっと赤ちゃんの頭が出てきました。

今度は体の力を抜くためにふかーく息をすると、つるん、と体全体が出てきました。

快感です。。。

さっきまでの痛みは全く感じず、とにかく、快感のみ残ります。

おっぱいをもとめて体をよじのぼる赤ちゃん。。。

そのまますぐに乳首を含ませて、、、

赤ちゃんがおっぱいを飲み始めると、とたんに陣痛が始まります。

胎盤が剥がれようとしているのです。

胎盤が出てくるのも、出産の時と同じで、体のリズムに合わせて呼吸をすることでわかります。

ぬるっと胎盤が剥がれる感触がしたら、それに合わせて臍の緒を少しひっぱると、つるんと胎盤は出てきます。

またまた快感です。

体のリズムに合わせて産むので、ほとんど疲れません。

病院では、どうしてもいろいろな処置や検査があって、自分の体のリズムが乱されたり、把握しにくくなってしまうと思います。

それでも、自分の体を信じて、体の求めに応じて産むというのは、どこで産むにしても一番楽な方法だと思います。

そのためには、体をなるべく中庸に保つような食事をし、日常でも積極的に体を動かし、普段から自分が今何を食べたいのか、何をしたら体が喜ぶのか、に敏感になるのが大切だと思います。

途上国での出産が非常に楽だといわれるのは、伝統的な食事を食べ、出産間際まで重労働である家事をこなし、体の欲求にしたがって子供を産むからかもしれませんね。
posted by Esperanza at 16:40| Comment(9) | TrackBack(1) | 自宅出産 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

広告


この広告は60日以上更新がないブログに表示がされております。

以下のいずれかの方法で非表示にすることが可能です。

・記事の投稿、編集をおこなう
・マイブログの【設定】 > 【広告設定】 より、「60日間更新が無い場合」 の 「広告を表示しない」にチェックを入れて保存する。