2006年07月28日

Q. 自分達だけで出産した時は出生証明書はどうするのですか?

A.自分達の子どもである証明をしないといけなくなります。

私は、3人目も自宅で出産したのですが、夫と子供達以外に立ち会った人がいませんでした。

出産証明書には、医師または、助産師のサインが必要です。

何らかの事情で、専門家が立ち会えなかったときも、事前に健診でお世話になっていたり、分娩介護を依頼していれば、一般的には立ち会ったことにして、サインをしてくれます。

実際、2人目の出産の時には、助産師が来る前に自分で産んだのですが、出生証明書にはサインをしてくれ、分娩料金もしっかり取られました。

(第1子の時に通った母親学級で知り合った助産師は、分娩に間に合わなかった時は分娩料金は受け取らないと言っていました。規定はありますが出産は自由診療なので、助産師によって対応が異なります。)


3人目の出産は、初めからプライベート出産のつもりだったので、出生証明書を提出するために必要だと思われる証拠の準備をしてありました。

まず、妊娠していた証明。

健診にも行っていなかったので、臨月に入ってからの全身の写真。

正面からと横からと。

*お腹の部分だけは、服を着ないで撮影した方が良いと思います。

いつも、出産まで、近所の人が妊娠に気が付かない程度にしかお腹が大きくならないので、近所の人の証言、、、というのは無理でした。


次に自宅で出産した証明。

出産直前から直後までのビデオ。

人に見られるかもしれないことを考えて、裾の長いTシャツを着て出産。

胎盤がついたままの赤ちゃんの写真。

産後当日の全身の写真。

正面からと横からと。

最後に大切な、臍の緒。


出産の翌日に、夫が役場に出生証明書と母子手帳をもらいに行きました。

名前を決めて、写真を添付した出生証明書を産後10日以内に提出。

その時に、児童手当と出産一時金の申請をしました。


書類は村から最寄の法務局へ提出され、後日、電話で予定を調整した後、調査員が家に来ました。

調査書類は10枚近くもあり、非常に細かく質問をされました。

なぜ専門家の介護がなかったのか、健診には行ったのか、誰が妊娠を知っていたのか、その人の住所は。。。

話したことはすべて記録され、、、いわゆる事情徴収ですね。

事情徴収が終わったあとは、調査員の方と歓談??

これからお子さんが欲しいという方だったので、自宅出産や妊娠中に気をつけることなどの話をしました。


調査員が来るまでに3週間以上かかってしまいまい、その後、正式に村役場で出生証明書が受理されるまで、1ヶ月近く子どもは「名無し」のままでした。

私の住んでいる地域では前例がないということでしたが、これで、次の方からは、もう少しスムーズに手続きがすすめられるかもしれません!


ちなみに、なぜ、出生証明書が必要なのかといいますと、歴史的に、どうしても跡継ぎがほしい家では、嫁を人の目に触れないように隠しておいて、他人の子どもをもらってきて、嫁が産んだように細工するということがあったようです。

血統主義・戸籍主義の日本では、誰から生まれた子であるかが非常に重要になるので、これらの手続きは必要になるようです。

手続きは地域によって少しずつ異なるようですが、必要なのは「自分から生まれた子供であることを証明するもの」であることに変わりありません!
posted by Esperanza at 06:00| Comment(9) | TrackBack(0) | 自宅出産 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
うーん!大変ね!
産む前から知らないと大変なことになるね。
一ヶ月も名前がつかなかったんだ。
お疲れ様でした!
Posted by ゆき at 2006年07月28日 14:50
ゆきさん>もちろん、家では名前で読んでいましたが、保険証や各書類で、3人目の名前だけ空欄だったり、村の広報で毎月生まれた赤ちゃんの名前が掲載されるのに、掲載が2ヶ月遅れになったり、、、なんだかあまり気持ちが良いものではありませんでした。。。

それでも、ふりかえってみると良い経験だったと思います。
プライベート出産にはそこまでシュミレーションが必要なんですよね☆
Posted by Esperanza at 2006年07月28日 15:19
いつも楽しく読ませてもらっています!

具体的で実践的なことが聞けて、
とても為になり、ありがたいです。
しかし、いつものことながら太っ腹!
ここから得ることのできる様々な貴重な情報を元に、
私も今からシュミレーションに励もうと思います!

身体や頭脳??を張って道を切り拓いてくれている、
こどもたちも含めた、Esperanza一家に感謝です♪
Posted by ave at 2006年07月28日 17:55
aveさん>嬉しい感想をどうもありがとうございます♪

誉められると、がんばれるタイプなので、
落ち込んだ時はこのコメントを読見直して
励みにしようと思います!

これからも、究極の自然出産・自然育児をしたい方々が、
本当に知りたい情報を提供していきたいと思います☆
Posted by Esperanza at 2006年07月28日 22:00
ぽち
素敵なブログですね
Posted by もえ at 2006年07月29日 13:44
いろんな準備が必要なんだねぇ。
この用意周到さが、本当に偉い!

一方、普段は気がつかないけど、
逆に、ずいぶん不自由な仕組みに
なってるのねぇ...

そういえば、病院に間に合わずタクシーで出産してしまった人がいて、
どこで証明するのか?!と問題になった
という話を助産師さんから聞きました。
Posted by ひめ at 2006年07月31日 21:37
ひめさん>縦割り行政だからなのでしょうか?
前例がないと、やはり何でも時間がかかりますね。
いつも、役所を泣かせることばかりするので、役場では、顔パスです(*^^)v

タクシーでの出産なら、第三者の証言があるので、むしろ楽なんですよ☆
Posted by Esperanza at 2006年07月31日 21:49
やっぱり結構大変なんですね。
分娩介助費をとるだなんて、ちょっとどうなのと思いました。
母子手帳も生まれた後にもらうんですね。
もし、もしも死産しちゃった時なんかは
どうだったのかしら・・・と思ってしまいました。
同じ証明が必要なのでしょうね。
手続きって大変。
Posted by ぴゅーる at 2006年07月31日 21:52
ぴゅーるさん>分娩介護費用に関しては、驚くような紆余曲折があったのですが。。。

死産の場合は、大量出血をしたり、胎動が止まってしまう等の兆候があるので、私はすぐ病院へ行くつもりでしたが、なんらかの形で自分で産んでしまって、第三者の立会いがないなら、ビデオを撮っておかないと、証明が難しいと思います。
死産証明書に関しては、事前に役場に問い合わせるのも、気がひけますね。
Posted by Esperanza at 2006年07月31日 23:34
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