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【格闘技】亀田和毅がTKO勝ち 初の日本人対決でデビュー7連勝2009年5月31日 紙面から
亀田3兄弟の三男和毅(ともき、17)=亀田=が、初の日本人対決をKOで制した。6戦5勝1敗の雲林龍広(28)=勝又=を相手に、1回から鋭い左ジャブでリズムをつくると、2回終了間際に左フックでダウンを奪った。その後も手数で圧倒、4回42秒に連打から右ストレートを放ったところでレフェリーが止めた。初の6回戦となる国内第2戦をTKO勝利で飾り、デビュー7連勝(6KO)となった。 圧勝だった。初の6回戦も関係ない。和毅はゴングと同時に頭を左右に振って、左ジャブを連発。2回にダウンを奪うと、タフで根性のある雲林を血祭りにした。これまで実力が未知数のメキシカンと戦ってきた和毅にとって、真価の問われる日本人対決。「いい試合ができた。やっぱり日本人倒すとうれしいな」と笑顔を見せた。 テーマは「自分のボクシング」。鋭い左ジャブを連発する。フェイントをはさみ、カウンター狙いで一気にまとめる。ガードを固めて前に出る長男興毅、次男大毅の“亀田スタイル”とは違う、メキシコで培った“和毅スタイル”。「これでも練習の15%くらいだけどな。7戦で一番よかった」。3回には接近戦を試す余裕もあった。 気分はすっかりメキシカンだ。ソンブレロをかぶり、アメをしゃぶって入場した。「早くメキシコ戻って試合したいな。次は6月下旬や」。新型インフルエンザの影響で、4月29日に緊急帰国したメヒカニート(メキシコの少年)。来月3日に再び“故郷”へ旅立つ。 (森合正範)
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