平成21年5月31日
「偏向NHK」抗議デモ
「中国の核実験」問題にも波及
NHKの偏向報道に抗議する1150人のデモ隊=30日、渋谷のNHK本部前で
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NHKの偏向報道に抗議したデモが三十日、東京・渋谷のNHKホール前のケヤキ並木で行われた。千百五十人に膨らんだ参加者は「台湾と日本を分断するNHKを許さない」などとシュプレヒコールを上げ、番組制作責任者の罷免と「JAPANデビュー」の放送中止をNHKに求めた。
問題となっているのは先月五日、NHK総合テレビが放送した「NHKスペシャル シリーズJAPANデビュー 第1回『アジアの“一等国”』」。
この番組でNHKは、台湾住民のインタビューを恣意的に編集。この自虐史観に基づいた反日的報道が、放送法に反した偏向報道として批判の俎上に上っている。
デモ前に行われたリレー・トークで拓殖大学の藤井厳喜客員教授は「放送の自由は大事だが、嘘をつく自由はない。NHKの解体的出直しを求める」とした上で、「かつてNHKが作った『シルクロード』で、二十七万人ともいわれる日本人観光客が出掛けていった。だが、楼蘭は中国の核実験が行われたすぐそばだ。現地で放射能に汚染され、がんや白血病になった人が相当数いる懸念がある」として、その実態調査の必要性を訴えた。
さらに札幌医科大学の高田純教授が「シルクロードロマンを煽ったNHKは、核実験場であることを隠した偽装番組だ。中国は広島の千三百七十五発分のメガトン級の核実験で遺跡を吹き飛ばし、NHKはその事実の隠蔽に加担した。日本人の中には、核爆発に巻き込まれたり、白血病で亡くなった人がいるかもしれない。西遊記の主演女優であり現地ロケをした夏目雅子さんは、なぜ亡くなったのか」と問題を提起した上で、「NHKは多くの日本人を危険な『核の砂漠』に誘導した。NHKはシルクロードの核被害者から訴えられることになる」と、メッセージを寄せた。
同デモは今月中旬の初回に続き、日本李登輝友の会、草莽全国地方議員の会、日本文化チャンネル桜二千人委員会が主催した。