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亀田3兄弟最強!和毅デビュー7連勝

<亀田和毅・雲林龍広>1R、亀田和(右)は雲林を激しく攻め立てる
<亀田和毅・雲林龍広>1R、亀田和(右)は雲林を激しく攻め立てる
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 和毅が“亀田3兄弟最強”の触れ込み通りの試合を見せた。プロボクシングバンタム級6回戦が30日、東京・江戸川区スポーツセンターで行われ、国内では昨年12月以来2度目となる試合で、亀田和毅(17=亀田)が雲林龍広(28=勝又)を4回TKOで下し、デビュー7連勝を飾った。自身初の6回戦で初の日本人対決となったが、一方的に攻め込んで粘る雲林をレフェリーストップに追い込んだ。和毅は6月3日に再びメキシコに戻る。

 試合前のビッグマウスも、「メキシコでは普通」という、あめをなめながら入場するパフォーマンスも不釣り合いな、スタイリッシュなボクシングだった。

 初回。和毅の速く強い左ジャブが、みるみる雲林の顔面を赤くした。左フックのカウンターも的確だ。強いワンツーの右ストレートでよろめかせる。コーナーではタイミングよくクリンチで逃れた。3度目の6回戦だった雲林を、初の6回戦だった和毅が圧倒した。

 「おれがジャブを突くと誰も(中に)入ってこれん」との言葉も大げさではない。「いろいろ試したかった」と2回には相手が得意な接近戦にあえて挑み、左ボディーからの連打でダウンを奪った。TKOは4回。右目尻から流血し、フラフラになりながら戦った雲林の健闘が逆に際立ったほどの実力差だった。

 「やっぱうれしいな。初めて日本人を倒せてよかった」。亀田3兄弟合わせても42戦目で2度目の日本人との対戦。次男・大毅はWBC世界フライ級王者・内藤大助(宮田)に敗れており、亀田家初の対日本人勝利を喜んだ。「プロ7戦で一番よかった」。前戦でプロで初めてKOを逃し「一発に頼り過ぎた」と反省した。この日は「6回やるつもり」だったとKOへのこだわりを捨てた。それが、力みをとり、正統派の多彩なボクシングを生み出した。

 「自分で展開をつくれるのは、3兄弟で和毅だけ。20歳には化け物になっとる」と父・史郎氏。3兄弟最強の片りんは十分に見せつけた。「20歳までじっくりいかんとな。まだまだや」と和毅。4日後、再び修行を積むメキシコに「帰る」と話した表情には、17歳の充実したやる気がみなぎっていた。

 ◆亀田 和毅(かめだ・ともき)1991年(平3)7月12日、大阪市西成区生まれの17歳。07年8月からメキシコ市に拠点を移し、アマ戦績は30戦27勝(10KO・RSC)1敗1分け1無効試合。08年11月、2回KO勝ちでプロデビュー。1メートル70の右ボクサーファイター。

Yahoo!ブックマークに登録 [ 2009年05月31日 ]

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