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すくすく水着
すくすく水着


 ■ 不穏な手紙

 プール監視員のアルバイトを始めて数日が経った。
 いくら逆らえない先輩の命令だからって、女性恐怖症の俺が女子校でバイトするなんて絶対無理!……と怯えていたけれど、今のところ当初心配していたようなトラブルは何も起きていない。
 ここで知り合った二人、水泳部員の桜ちゃんが優しいからか、千夏が開放的な性格だからか……。

「どっちにしても助かったなあ」

 ともかく大きな問題を起こすことなく、このまま行けば順調にバイトを終えられそうな、そんな気がしてきた頃だった。


「……あれ?」

 休憩時間、プールサイドに置きっぱなしだったスポーツバッグを担ごうとして、ふと手を止める。
 何だろう……? バッグのポケットに何か入っている。

「手紙……みたいだな……」

 訝しがりながら紙を広げた、何気なくそこに書かれた文字を目で追い…………。
 思いっきり硬直した。

『変・態・さ・ん』

 変態!?

『秘・密・知・っ・て・る』

 秘密……!?

「なっ…………!?」

 頭の中が真っ白になった。こめかみの血管がドクドクと脈を打つ。単語がぐるぐると頭の中を回る。
 ヘンタイ、ヘンタイ、ヘンタイ……。
 小学校時代の、水着泥棒の汚名を着せられたトラウマがフラッシュバックみたいに頭をよぎる。
 濡れ衣だ! また汚名を着せられて、女の子たちに指差されて蔑まれるんだ! ここでも同じことが起こるんだ……!

「で、でも……一体……誰が……?」

 秘密って何を知られたんだ……? まさか、昔のことがバレたんじゃ……!?

「だ、誰だ……? 誰がこれを……?」

 周囲の様子をこっそり窺うが誰も俺に注目しているような素振りはない。みんな熱心に練習に取り組んでいるだけだ。

「どういうこと……なんだ……?」

 俺は茫然としていた……。


 ■ 桜の決心

 先生のオナニーを目撃してしまった私は、どうしたらいいのか真剣に考えました。

 親切に水泳を教えてくれる優しい先生をいけない世界から助けてあげたい……悪い道にハマってしまうのを止めてあげたいと思いました。
 千夏ちゃんに相談しようかと迷いましたが、あれから彼女は私たちが目撃したことについて話そうとしません。
 まるで何も見なかったように振舞っています。だから私も相談するのはやめました。
 あまり大ごとにしたら先生だって恥ずかしいだろうし、秘密にしたほうが良いように思えたのです。
 それに、私自身も恥ずかしかったから……。
 とにかく、私はある決心を持って先生に声をかけました。

「先生、ちょっといいですか?」
「さ、桜ちゃん……?」

 可哀相な先生は、話しかけられただけでオドオドと視線を泳がせています。
 私と千夏ちゃんにオナニーを見られていたことは知らないはずですが、やはり心のどこかに罪悪感があるのかもしれません。

「……な、何か、用事かな……?」
「私と一緒に来てください」
 私は先生の手をとりました。

(あ……先生の、手……)

 大きな手を握ると、この前の光景を思い出してしまいます。この手が私の水着を握って、アレを掴んで……。

(ダメ、私が頑張らなくちゃ……)

 これからもっと恥ずかしいことをしなくてはいけないのです。これくらいでドキドキしていたら始まりません。

「こっちです。来てください……」

 私は先生を連れて誰も居ない女子更衣室に入りました。

「先生、そこに座ってください」
「え……? さ、桜ちゃん……?」
「理由はあとでお話します。そこに座ってじっとしていてください」
「で、でも……な、なんで……」

 先生は私から逃げようとはしませんでしたが、言うことを聞いてもくれません。このままでは計画がダメになります。

「……先生、私、見ちゃったんです。この前、更衣室で先生が……してたこと」

 こんなこと言いたくありませんでしたが、先生に私の言うことを聞いてもらわなくてはいけません。
 だから私は、これからすることのために強い態度に出ます。

「えっ……!?」
「私の水着で何をしてたんですか?」
「そ、それはっ……」
「答えてください、答えなさい先生!」

 人に命令したことなどない私ですが、無理に怖い顔を作って大声を出します。
 先生はあちこちに視線を彷徨わせていましたがやがて諦めたように呟きました。

「オ、オナニー……です」

 私は大きく溜息をついてみせます。

「よくも私の水着であんなイヤらしいことしましたね? に、匂いをかいだり舐めたりして、先生は……まるで犬です!」

 うなだれた先生に、私は厳しい言葉を次々に投げつけて追い討ちをかけます。

「このまま許すわけにはいきません。放っておいたら、先生は女の子の水着を盗んだりして、犯罪者になっちゃいます」

 ひとことも言い返せないまま、先生は立ち尽くしています。ようやく私はこの場の主導権を握ったことを確信しました。

「だから……。これ以上先生が悪いことをしないように、私が……してあげます」
「……え……?」

 弾かれたように顔を上げる先生に、私は慌てて言います。

「せ、セックスはダメですよ? でも、私が……してあげます……」

 そう、私は先生のために自分にできる精一杯のことをしようと思ったのです。

「……だから……絶対、逆らわないでください……」

 私は先生の前に屈みこみました。ひとつ大きな深呼吸をして気持ちを整えてから、ゆっくりと手を伸ばしていきます。

「えっ?」

 競泳パンツに手をかけると先生がビクンと身体をすくめました。

「動いちゃダメです。暴れたりしたら、先生が何をしたか、人に言いますよ?」

 言い含めながら思い切って水着にかけた手を引きおろします。
 ぴっちりと肌に貼り付いたナイロンが腰に引っかかりましたが、やがてずるっと滑り落ちます。

「……っ!」

 ぶるん、と飛び出した性器に、私はドキンとしました。
 これが……オチンチン……。男の人のオチンチンなのです。

「う……動かないでください……」

 思い切って手を伸ばし、ビクビクと震えるソレに触ってみました。

(わぁ……すごい……、こんなに、熱いんだ……。それにグニュっとしてる……)

 先生のオチンチンは半ば陰毛に埋もれて垂れ下がっています。
 さっきまでプールの水に浸かって冷えているはずなのに、じっとりと熱を帯びていました。

(これが、男の人のオチンチン……?)

 毛を掻き分けて手のひらに載せ、私はじっとソレを見詰めました。
 先生が大人だからでしょうか、天使のイラストや赤ちゃんの股間に見たことがあるモノと、同じ物体だとは思えませんでした。

(あっ……動いた……)

 ぐったりしていたオチンチンは私の目の前でヒクヒクと脈打ちます。
 ゆっくりと頭の部分が持ち上がってきました。脱いだ靴下みたいにしわしわだった表面の皮膚も、ピンと張り詰めてきます。

(すごい……こんな風になるんだ……)

 手のひらの上で転がすようにすると、オチンチンはますます大きくなり、表面に血管浮き上がってきました。

「それじゃ……私……しますから。先生は動いちゃダメですよ」

 この先のやり方は分かっています。ちゃんとネットで勉強してきました。
 私はオチンチンを手で支えながら、先端をちょこっと舐めてみました。舌先にぴりっとした塩気と苦味が残ります。消毒薬とぬるんだ水の匂いの他に何か生臭いような不思議な匂いもしています。

「あうぅぅっ……!」

 変な声をあげた先生は、苦しそうに顔を歪めてもじもじと腰を揺すっています。

「ん……、ダメです、先生。大人しく、じっとしてください」

 叱られると先生は、ごめんと呟きながらまた座りなおしました。
 私は再びオチンチンに顔を近づけて、今度は口の中に呑み込んでみました。

すくすく水着


「ん、むぅ……」

 思ったより大きいソレを咥えるには口をうんと開かないと歯が当たってしまいそうでした。
 私は唇を丸く開けて先端をすっぽりと吸い込みます。つるんとした感触の丸い先端が舌の上に転がりました。

「う、はああぁ……さ、桜ちゃん……」

 先生はまた腰を揺すっています。

「先生、ダメじゃないですか。動いちゃいけないって言ってるでしょう?」
「ご、ごめん……でも……すごく気持ちよくて……じっとしていられないよ……」

 頬がカァッと熱くなりました。私の口が先生を気持ちよくしている……私が先生にエッチなことをしちゃってる……。改めてそんなふうに思いました。

「そ、それなら……す、少しだけなら……動いてもいいです」
「う、うん……」

 先生はおずおずと手を伸ばして私の肩に触れました。

「あっ……触っちゃだめです」
「え、えっと……触りたいんじゃなくて、その……水着で……コレを……」

 先生は恥ずかしそうに、水着でオチンチンを包んでほしいと言いました。

「そういうのが好きなんですか?」
「う、うん……」

 先生は少し変態なのかもしれないと私は思いました。それともこういう欲望は男の人としては普通のことなのでしょうか。

(ちゃんと先生の思いを満たしてあげなくちゃ……。犯罪に走っちゃう)

 私は迷いながらも水着の紐をずらして肩からスルリと落としました。

「……包むって、こう……ですか?」

 胸のところに余った布を寄せてオチンチンを包みます。オチンチンはビクビクっと震えて何だかさっきより固く、大きくなったような気がしました。

「それじゃ……続けます」

 胸の谷間から頭を覗かせているオチンチンを私はまた口に含みます。

「んっ、んぷぅ……ん、む……っ!」

 口の中が熱い肉の塊でいっぱいになってしまいます。
 根元まで飲み込もうとしましたが、喉の奥が刺激されてえずいてしまいそうになります。

「あぅっ、んぶぅぅ……あむんっ」

 開きっぱなしの唇の縁から唾液が垂れてしまいます。顎も疲れてきて関節がズキズキと痛み始めています。
 それでも、先生が満足してくれるならと、私は懸命に舌を這わせます。


(す、すごい……)

 自分の身に起きていることが信じられなくて俺は夢見心地だった。
 可愛い桜ちゃんが……水着姿で俺のモノを舐めてくれてる。自分の水着をオチンチンに巻き付けて擦ってくれてる……。
 可憐な唇が亀頭に触れて、ピンク色の舌が茎にたどたどしく絡みつく。
 鼻にかかった愛らしい吐息が耳を打ち、そして……ごわごわとしたナイロンの桜ちゃんの水着が根元から半ばまですっぽりと俺を包んでくれている……。
 もう我慢できなかった。

「ああぁ、桜ちゃん、桜ちゃん……」

 禁止されていたけれど、俺は桜ちゃんの頭に手を伸ばす。

「んんっ! ふぁ、ふぁめぇ!」

 非難がましい目で睨む桜ちゃんに俺は慌てて訴える。

「だ、だって……たまらないんだよ、桜ちゃんのお口。あとちょっとで、もう……。だから……お願いだよ」

 桜ちゃんは俺を咥えたままふるふると首を横にしたけれど、構わずにその頭頂に手をかけた。
 そして手のひらで押し込むのと同時に腰を突き上げる。

「んんん、ぐぅぅ……っ!」

 いきなり口腔を犯された桜ちゃんは目をまん丸に見開いていやいやをする。
 だけど俺はもう手加減な
んか出来る状態じゃなかった。そのまま何度も何度も桜ちゃんの口を貫いて腰を振ってしまう。

「んぐぅ、んあっ、せ、せん、せ……っ、く、苦し……っ、んうぅぅっ!」

 涙目になった桜ちゃんがストロークの合間に悲鳴を上げる。だけどその口中はねっとりして熱くてとろけてしまいそうだ。

「……んぶぅっ、ぐっ、う、んんっ!」

 苦しげに歪む桜ちゃんの顔や切れ切れの言葉は、まるで喘いでいるようだ。
 あまり勢いよく腰を突き上げたものだから、ナイロン生地に強く擦れすぎて竿に軽い痛みがピリッと走った。
 だけどその痛みさえも心地よい刺激になって、俺をますます昂ぶらせる。

「あぅんっ、んぐ、せ、せん……、も、もう、お願っ……あ、はぅぅ!」

 股の付け根がじんじんして背筋を痺れが這い上がる。熱くひりつく肉棒が膨張したように感じられる。

「すぐだから……もう、すぐ……っ!」

 もがく桜ちゃんを押さえつけて幾たびも腰を痙攣させ、俺は精を解き放つ。

「んんんっ!? んぷぅぅぅっ! けほっ、けほ……けほっ……」

 いきなり口中を白濁液で満たされ、桜ちゃんは背中を波打たせて咳き込んだ。唇の端から溢れ出した精液が、ぼたぼたと水着に垂れ落ちて染みを作った……。


「今日は……これで、終わりです……」

 水着の肩紐を直していた桜ちゃんは、ふっと動きを止めた。

「どうしたの……?」
「あ、あの……な、何でもないです。先生には関係ないです……」

 桜ちゃんは慌てて首を振る。だけど何か様子がおかしかった。
 頬が赤らんで(俺が深く咥えさせたからかもしれないけど)、目が潤んでいて(喉が苦しかったんだろうか?)そして……太腿をもじもじと擦り合わせている。

(あれ……?)

 見れば胸の膨らみがポチっと尖っているじゃないか。

(もしかして、桜ちゃん……)

 感じてた……のかな。

(桜ちゃんが、俺のをしゃぶって……エッチな気持ちになるなんて……)

 すごく嬉しかった。俺だけが感じていたんじゃない、桜ちゃんも一緒になって気持ちよく思ってくれたとしたら最高だ。

「さ、桜ちゃんっ!」

 感極まった俺は桜ちゃんに抱きつき、床に押し倒してしまう。

「きゃっ!? な、何するんですか、せ、セックスはダメですって言って……」
「わ、分かってる……分かってるよ、セックスじゃない、ただ、俺は……」

 俺は桜ちゃんにも感じてほしかった。

「水着、脱がなくていいから……このまま、俺にちょっとだけ……させて」

 抗う手を押し退けて、つややかな太腿の間に顔を埋める。

「やあぁっ、せ、先生っ!?」

 むっちりした腿肉が顔を挟み込んで締め付けてくる。押さえつけられた鼻先が股間の割れ目の辺りに密着する。

「ああぁん、だ、ダメです……っ!」

 水着はまだほんのり湿っていた。
 鼻先を更に割れ目に押し付けるようにしてグリグリと動かし、何度も大きく深呼吸する。
 カルキっぽい匂いの中に、甘酸っぱい香りが混じっているのが分かった。

「桜ちゃんっ、ああ……っ、いいよ、すごくいい匂いがするよ」
「やっ、そ、そんな……ダメぇ!」

 桜ちゃんの匂いを堪能しながら、俺は舌を伸ばして股布をべろりと舐めた。

すくすく水着


「ひゃああぁんっ!」

 桜ちゃんの太腿に力がこもって爪先がピンと伸ばされる。

「せっ、先生ぃ! そ、それっ……や、やめてくださいぃ……あっ、あ……」

 可愛い悲鳴をもっと聞きたくて、俺はべろべろと股間の布を嘗め回す。
 舌を押し付けるようにしているうちに布が割れ目に食い込んで、淫らな花の形がうっすらと判別できるようになってきた。

「ああぁ、そ、そこ……だ、ダメですぅ、そんなこと、されたら……はあぁぁ」

 舌先が布に潜るたびに桜ちゃんの太腿がびくびくと震えて下腹が波打つ。

(気持ちいいんだね、桜ちゃんっ!)

 夢中になった俺は犬みたいに桜ちゃんにむしゃぶりついていた。


(や、やああぁんっ、こんなっ、こんなに……すごいなんて、あ、ああぁ……!)

 生まれて初めての刺激に、私はうろたえるくらいに感じてしまいました。
 誰にも触られたことがないところを先生に……それも舌で舐められるなんて。

(い、いけない、こんなこと……っ)

 逃げなくては……。そう思うのに腰から下が痺れてしまって力が入りません。

「せ、せんせぇ……っ、も、もう、やめてください……っ、ああぁんっ!」

 お願いする声も、自分のものじゃないみたいに甘く切なく上ずっています。

(んああぁっ、ビリビリしちゃうっ! こんな、感じちゃうなんて……っ!)

 先生が舌を遣うたびに、ごわごわしたナイロンが柔らかなアソコに食い込んできます。
 布ごと舐められて鼻を押し付けられて、恥ずかしいくらいにアソコがヒクヒクしてしまいます。

(自分でするのと……全然、違う……っ、こんなの、続けられたら、私……っ)

 火がついたみたいに身体中の皮膚が熱くなって汗ばんできます。乳首が固くなっているのが自分でも分かります。
 それに股布の内側がぬるっとしてきたことも……。

(い、いやぁ……! 私、濡れて……? こ、こんな恥ずかしいことされてるのに、感じちゃってるの……?)

 先生はおしゃぶりするだけじゃなく、赤ちゃんみたいにチュウチュウと音を立てて無心に水着に吸い付いています。

「お、美味しいよ、桜ちゃん……。エッチな匂い……どんどん濃くなってきたよ」

 淫らな変化を指摘されて、私は耳まで赤くなりました。
 けれど自分ではもう快感が高まっていくのを止めることができないのです。

「せ、せん、せ……っ、い、言わないでください……そんな……ひゃあぁんっ!」

 偶然、クリトリスを吸われて私ははしたない悲鳴をあげてしまいました。

「ここ? ここがいいの、桜ちゃん?」

 意地悪な先生は、わざと同じところを吸いたてて私の反応をみようとします。

「だ、だめですぅぅっ……、よ、よくなんか、ありませ……っ、あっ、あっ、あ、ふあああぁぁんっ!」

 否定しようとしても続けざまに敏感なところを責められて、私はいやいやと頭を振るしかできなくなってしまいます。

「ここなんだね? いいよ、今度は桜ちゃんがイク番だよ……さあ……イッて」
「んああっ、くあああぁん!!」

 いつの間に股布をずらされてしまったのか、先生は直接アソコを舐めしゃぶり始めました。

「はあぁん、だめ、あっ、あ、ああぁ、せん、せ……っ、あっ、ああぁん!」

 先生の舌が触れるたびに体中の血液がアソコに集まっていくように感じます。
 心臓がお腹にもあるみたいに、子宮の奥がずきんずきんと脈を打ちます。
 視界が狭くなって何も考えられなくなって……。 「も、もう……ダメえぇぇっ! ああっ、ああぁ、あっ、あ、あ……」

 一際大きな痙攣が身体の中心を走り抜けます。
 手足がこわばって、背中が勝手に跳ね上がって床を何度も打ちます。
「ああああぁぁ〜〜〜〜んっ!」

 頭の中で何かが弾けたあと、身体がふわっと浮き上がるような感覚がしました。
ほんの一瞬、気が遠くなりかけて……。アソコから何か溢れ出すのが分かりました。

「し、潮……? オシッコかな……?」

 先生は口をいっぱいに広げてアソコに吸い付き、私から溢れ出したものをチュウチュウと飲み干してしまいました。


 制服に着替えた桜ちゃんは、まだ少し頬を桃色に上気させたままだった。

「それじゃ、先生……さよなら」

 幾分冷静さを取り戻した俺は、はにかんだ笑みで手を振る桜ちゃんに、気になっていた疑問をぶつけてみる。

「あ、あの……桜ちゃん……。もしかして、あの手紙……君が書いたの?」
「手紙?」

 桜ちゃんはキョトンとした顔でまじまじと俺を見る。

「手紙って……何ですか?」

 その顔色は普段どおりだったし態度にも別に変なところはない。
 嘘をついてるようには見えなかった。

「い、いや、何でもないよ。さよなら」
「はい、先生……失礼します」

 帰っていく桜ちゃんの姿を見送りながら俺はぼんやりと考える。
 桜ちゃんに呼び止められた時は、てっきりあの手紙についての用件だと思ったけれど、そうではなかったらしい。だとしたら誰があんなことを……?
 しばらくの間、そのことが頭の中から離れてくれなかった。



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