夜間や休日に救急病院や当番医を紹介する広島市の電話案内の利用が伸びている。設置5年目の2008年度に初めて2万件を突破した。一方、市消防局が119番通報で受けた病院の問い合わせは当初より約4割減り、消防車や救急車の出動要請に集中して応答できる効果が出ている。
専用回線による市の電話案内は04年度に始まった。平日の夜間や休日、二次救急病院や当番医を紹介する。利用者は電話代だけ負担する。
利用数は初年度は1万3873件だった。08年度は2万1909件で、約1.6倍に膨らんだ。1時間当たりの利用も6.9件から11.2件に伸びた。市保健医療課は「市や市医師会の広報紙などでPRして広まってきた」とみる。
電話案内は平日午後7―10時、土曜午後1時―午前0時、日曜・祝日午前8時―午後10時。この時間帯以外は市消防局指令係へ転送される。電話082(246)2000。
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