病院で火災、患者１人死亡　たばこ不始末か　大阪・豊中

　３１日午前１時すぎ、大阪府豊中市庄内幸町４丁目の上田病院（９４床）で、３階病室に入院中の患者の腹部近から炎が出ているのに当直の看護師が気づき、警備員が１１９番通報した。看護師が消火器で消し止めたが、患者の竹本英雄さん（７５）がやけどを負って死亡した。ほかの入院患者５６人にけがはなかった。

　豊中南署は、ベッド付近でたばこの吸い殻やライターが見つかったことから、たばこの火が燃え移った可能性があるとみて調べている。竹本さんは２７日から入院していたという。病棟内は全室禁煙だったという。

　出火直後、豊中市消防本部から消防車や救急車計約２０台が出動。車いすの患者らが病院の１階ロビーなどに一時避難した。