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性犯罪:発生件数トップはソウル市冠岳区(下)

◆観光地で多発、ベッドタウンや内陸・山間は少ない

 性犯罪の主な被害者である女性(15-64歳)の人口10万人当たりの性犯罪発生件数(行政区域別)を見ると、常駐人口がソウル25自治区で最も少ない中区が1321件と圧倒的に高かった。これについて、東国大警察行政学科のイ・ユンホ教授は「流動人口が多く、風俗店が密集しているため」と指摘した。次いで京畿道加平郡806件、果川市644件、楊州郡518件、ソウル市東大門区501件、鍾路区470件、慶尚北道鬱陵郡460件、江原道高城郡455件、ソウル市瑞草区443件の順だった。イ教授は加平郡、楊州郡での発生率が高いことについて、「観光地ということで飲酒などによる性犯罪の割合が高いとみられる」と説明した。

 一方、ソウル周辺のベッドタウンは、竜仁市185件、城南市盆唐区227件、軍浦市232件、南楊州市200件、光明市185件と発生率が相対的に低かった。また高齢者が多く、人の往来が少ない内陸・山間地域も、慶尚北道禮泉郡92件、青松郡128件、慶尚南道密陽市120件、陜川郡135件、江原道横城郡129件、全羅南道谷城郡146件、咸平郡151件と少なかった。

◆路上、駐車場に用心  

 過去3年間の性犯罪発生地域を分析した結果、路上・駐車場が1万879件(17.9%)、宿泊所・銭湯1万867件(17.9%)、一軒家9887件(16.3%)、団地・マンション6874件(11.3%)、風俗店3850件(6.3%)となった。ソウル、釜山、大邱など大都市の地下鉄で発生した性犯罪も2041件(3.4%)だった。イ教授は、「警察が駐車場や一軒家などの地域において治安活動を強化しなければならない必要性を示す結果といえる」と語った。

崔慶韻(チェ・ギョンウン)記者

朝鮮日報/朝鮮日報日本語版

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