いつもケンコーコムをご利用いただき、ありがとうございます。
このたびは、医薬品ネット販売規制に関して、パブリックコメント等に大勢の方にご参加いただき、重ねてお礼申し上げます。
みなさまの応援にもかかわらず、全く納得できる内容でない経過措置の再改正省令が省令案のまま、2009年5月29日に公布されました。
ケンコーコムは当面の間、やむをえず再改正省令のルールに則るかたちで、第2類医薬品のインターネット販売を継続します。
この経過措置は2年間の期限付きとされています。内容は非常に厳しいもので、第2類医薬品を購入できるのは継続購入の方または離島にお住まいの方だけに限られます。
継続購入に関しては、本人からの申告だけでなく、2009年5月31日までにケンコーコムで同一医薬品を購入した履歴が確認された方しか認められません。したがって、第2類医薬品をお客さまがご注文されても、その後にケンコーコムが過去の購入履歴を調べ、履歴が確認されなければ、大変申し訳ありませんが、ご注文をお取り消しさせていただきます。
離島に関しては、厚生労働省が定めた25都道県 285島からのご注文しか認められません。これらの離島以外の方は、お近くに薬局がなくても、継続購入でない限りはご注文いただくことができません。
医薬品のネット販売を含む通信販売だけに対して、非常に厳しい不合理なルールです。
さらに2年後には、この経過措置すら終わり、第3類以外の医薬品のネット販売を含む通信販売はすべて禁止されてしまいます。
何のためにこのような不自由を強いる法令を厚生労働省が作るのか、僕には全く理解できませんが、省令が存在している以上、やむを得ず、ケンコーコムは当面このルールに則った販売を行います。
2009年5月25日、ケンコーコムはこのような不合理な省令が憲法違反であるとして、東京地方裁判所に行政訴訟を起こしました。現在のような不条理な状況が一刻も早く解消されるよう、ケンコーコムは決して泣き寝入りすることなく、この訴訟に全力で取り組んでまいります。
このような悪法を正していくには、ケンコーコムの取り組みだけではなく、悪法に疑問を持つお客さまの声が、立法、行政、司法に届くことが不可欠です。
お一人お一人の声は小さくても、大勢の人の声が集まることによって大きな力になります。皆様には、この不合理な省令に対する疑問の声を草の根で広げていただければ、大変心強いです。
先般のパブリックコメントの際のように、今後も皆様にご協力をお願いすることがあるかと思いますが、その際には皆様のお力添えをよろしくお願いいたします。
しばらくの間、不自由をおかけしますこと、心よりお詫び申し上げます。
あなたさまのご健康をお祈り申し上げます。
2009年5月30日
ケンコーコム株式会社
代表取締役 後藤玄利
追伸:今回の改悪省令の骨子が示されたのは5月11日、公布されたのは5月29日のことです。あまりに突然のことであり、継続購入に対する履歴確認を行うシステム上の仕組みが整っておりません。現在、急ピッチでシステム開発を進めています。
仕組みが完成するまで、第2類医薬品のネット販売はすべて一旦休止させていただきます。目安としては6月5日頃に販売を再開できる見込みです。ただし、販売が再開できても、継続購入の方、離島にお住まいの方のみにしか販売できません。
大変申し訳ありませんが、この厳しい状況をご理解、ご了承のほど、何卒よろしくお願い申し上げます。