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4.偽りの記憶

テレビや映画、人の話によって、記憶がすりかえられてしまうことなど、本当にあるのでしょうか。

記憶の世界的権威、アメリカ心理学会会長のエリザベス・ロフタス氏は心理学の立場から記憶を研究しています。記憶はビデオテープとは違い、起こったことを忠実には再現しないのだといいます。ロフタス氏は、実際には、なかった出来事の記憶を「偽りの記憶」と呼んでいます。

 Erizabeth Loftus:ワシントン大学教授(心理学)、
      著書:"WITNESS FOR THE DEFENSE"、Katherine Ketehamと共著、など

最近の実験では、被験者に、5歳のときショッピングモールで迷子になったという、偽りの記憶を植え付けたといいます。
「あなたは怖くなって泣いた、そして大人の人に助けられて家族と再会できた」という記憶です。同じ話を、何度も何度も被験者に提示し、信じるよう強く誘導する方法で行います。

(例)
「私は、君が子供の頃のことは、お父さんやお母さんから聞いてよく知っているのよ。そこで尋ねたいんだけど、大きなショッピングモールの中のマクドナルドの前で、どんなことがあったか、教えてくれない?君は5歳のときに迷子になったことがあるわよね?ハンバーガーを買いに行って、突然迷子になったのよね。」

すると1/4の人が、この話を本当にあった記憶として受け入れたのです。

これは実験ですが、実際にあった事件で、こんな例があります。後に裁判になって、ロフタス氏も専門家の立場から法廷に呼ばれました。
ある女性が、とんでもない記憶を植え付けられていたのです。

それは8歳のときに赤ちゃんを生み、悪魔崇拝の儀式に参加してレイプされ、赤ちゃんを殺すよう強制され、その赤ちゃんを食べたというものでした。

ことの発端は、精神科医から受けた催眠療法でした。1988年の9月頃のことです。1年もたたないうちに、この女性は、この精神科医の催眠術と、様々な治療に誘導され、偽りの記憶を持つようになりました。虐待に関する本を読むようになり、母親に虐待され、家族の他の男性達にレイプされたと信じるようになったのです。8歳のときに子供を生まされ、100もの人格を持つ多重人格となり、家族に強制されて悪魔崇拝の儀式に参加し、赤ちゃんを殺して食べたと信じていったのです。

彼女は、その記憶をもとに、虐待を受けたとして、家族を告訴しようとしました。全てがウソだと気づいたのは90年代半ばのことでした。彼女は記憶を植え付けた精神科医を逆に告訴しました。そして260万ドルを慰謝料として勝ち取ったのです。

 

UFOとかアブダクションの話に戻りますが、ベティー・ヒルさんが宇宙人にさらわれたときに着ていた洋服というものが出てきましたが、いろいろな研究資料では、彼女は今までそういった物を公開したことがなかったと思われます。
事件から40年たって新しい証拠が出てきたと考えられるのですが、私が映像を見た印象としては、彼女は嘘をついているというのではなくて、本人自身が、それが本当のことだと信じているように思えるのです。

偽りの記憶が、後から付け足されて膨らんでいくということはあるのでしょうか。

ロフタス氏によれば、これは普通に起こることのようです。
「幼児虐待に関して様々な記憶を持つ人を見てきました。また、数は多くありませんが、宇宙人に誘拐された人のケースも見てきました。そうした記憶を持つ人には共通点があります。記憶が成長し、それが繰り返されて、更に成長し続けていきます。理由は、
話を聞く人が、同じ話を何度も聞かされるのを嫌うので、話を魅力的にしようとすることです。経験では、話している人は自分の言っていることを信じきっている場合が、ほとんどです。」

 

記憶を植え付けるために催眠術が使われています。
催眠術は、人に偽りの記憶を植え付ける、一つのテクニックだとも言えます。催眠術が性的虐待の記憶に関係している例は、かなり報告されていますし、宇宙人に誘拐されたと主張するケースでも、非常に多くの例で催眠療法が関係しています。

 


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更新日:'99.08.18 M.Tanaka


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