2009年5月31日 11時2分
オバマ米大統領は30日、米NBCテレビとのインタビューで、米自動車最大手ゼネラル・モーターズ(GM)の再建に関して「本当は全く関与したくなかったが(支援しなければ)米経済にとって極めて重要な巨大企業が解体されてしまう」と述べ、GM存続の唯一の選択肢だったとして政府がGM株の72.5%を当初、保有して「国有化」する支援策の正当性を強調した。
GMが30日夕に設定した債務圧縮の新提案への債権者の申込期限は過ぎた。同意した債権者の割合などは不明だが、ウォールストリート・ジャーナル紙(電子版)は、GMが過半数の同意を見込んでいると伝えた。GMは6月1日に連邦破産法11条(日本の民事再生法に相当)を申請するとみられている。
一方、米政府高官は30日、ロイター通信に対し、GMのドイツ子会社オペルのカナダ自動車部品大手への売却合意について「自動車産業にとって明るいステップだ」と歓迎した。(共同)