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2008年4月21日に今の病院を初受診して、
2日後の23日から術前の化学療法が始まりました。
ＴＳ-1 100mg／日を3週間投与して、
途中シスプラチンを点滴投与するというものでした。
シスプラチンの時は1週間入院しました。
元々気分の悪さはあったのですが、
ご飯の匂いが嫌になり、食器を運ぶ音が聞こえただけでダメでした。
どうせ食べれないのならと、運ぶのもやめてもらいました。
吐くところまでいかなかったので、
ＴＳ-1を飲む前に無理やりお菓子などを食べていました。
投与が終わったあとは点滴ラッシュ！
おまけに食事がとれなかったので、退院の直前まで点滴！
這うようにして家に帰りつきました。
この入院の時は、同室の方と話をする気力もありませんでした。
4月14日までＴＳ-1が続いて、その10日後に手術のための入院。
5月30日に手術を終えて今日に至っています。
人の命は本当に不思議なものです。
命だけでなく、心もまた不思議なものです。
手術前の大腸内視鏡検査の時、2ℓを2時間で飲めたこと
まずい検査食を完食できたこと
手術の翌日いっぱい管をぶら下げながらも歩けたこと
痛くて息も吸えないのに2階のレントゲン室まで往復できたこと
落としたものを拾うこともできなかったのに、
一週間後には退院の荷造りができたこと
自動ではないベッドの上げ下げをうらめしく思ったのに、
数日もすると『これも運動になっていいね〜』なんて言い、
お互いに励ましあい、助け合って過ごした病室仲間たち
そのどれもがこの病気にならなければ体験できませんでした。
病気になったことは悔しいけれど、今までとは違う自分がいる。
当たり前のことを当たり前と思えない自分がいる。
それに気づいた時思うことは“感謝”の一言につきます。
今日もお使いに行ってこれました。
好きな物をいっぱい買ってぶらさげて帰ってこれました。
そして調理して食べることができました。
これから片付けして、おやつ(ヨーグルト)を食べて、
今読む本がないので「チェンジ」と「スマスマ」を見て
お風呂に入って、アモバンを飲んで寝ます（これがないと眠れない・・・）
それにしても、テレビに出ていた上地雄輔君の疲れた顔が心配です・・・・。
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